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アジア大会ぷよぷよで11歳・栗原悠輝が金メダル|決勝10-2の勝ち方、eスポーツが種目になった理由、「賞金で宝石」発言


愛知・名古屋アジア大会のeスポーツ「ぷよぷよ」で、11歳の栗原悠輝選手が金メダルを獲得しました。「どうやって勝ったの?」「なぜアジア大会でぷよぷよ?」「賞金で宝石って本当?」と気になった方も多いのではないでしょうか。

この記事では、決勝までの勝ち上がりと、eスポーツがアジア大会の種目になった経緯、アジア大会の賞金と報奨金の仕組みを整理します。

要点:11歳が最年少メダル記録を更新する金メダル

  • 栗原悠輝選手が、決勝で韓国のカン・ドンシン選手に10-2で勝ち、ぷよぷよの初代王者に。アジア大会の最年少メダル記録も更新した。
  • eスポーツは2023年の杭州大会で初めて正式種目になり、名古屋大会は2回目。ぷよぷよは今回初めて採用された。
  • 「賞金で宝石を買いたい」と話したが、アジア大会には大会からの賞金の仕組みはなく、お金が出る場合は競技団体ごとの報奨金になる。

結果:決勝でカン・ドンシン(韓国)に10-2で勝利

ぷよぷよの決勝は、9月26日に愛知県常滑市の愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo)で行われました。日本選手団の最年少、11歳の栗原悠輝選手は、決勝で韓国のカン・ドンシン選手を10-2で破り、金メダルを獲得しました(日刊スポーツ)。

スポーティングニュース日本版によると、カン・ドンシン選手は栗原選手にとって「数年来のライバル」です。2人は今大会のグループステージA組でも対戦しており、このときは栗原選手が3-1で勝っています(日刊スポーツ)。カン選手はA組を2位で通過し、決勝で再び顔を合わせました(スポニチアネックス)。何度も対戦してきた相手と、アジア大会の決勝という大舞台で戦い、10-2という大差で勝ったことになります。スポニチアネックスは見出しで、この金メダルを「eスポでも日本初金」と伝えています。

アジア大会のeスポーツは、2018年のジャカルタ大会で公開競技として行われ、2023年の杭州大会から正式なメダル種目になりました(nippon.comによる)。名古屋大会では11種目13タイトルが実施され、ぷよぷよは今回初めて採用されたタイトルの一つです。ぷよぷよには、アジアの10の国と地域の代表選手が出場しました(江南タイムズによる)。

日本eスポーツ協会(JESU)によると、アジア大会のeスポーツ競技は9月23日から10月2日まで、愛知県国際展示場の展示ホールDで行われています。ぷよぷよの決勝トーナメントは9月26日の午前9時から午後2時までの予定で組まれており、準々決勝から決勝までを1日で行う日程でした。ぷよぷよを開発・販売するセガは、今大会のオフィシャルサプライヤーとしてパートナーシップ契約を結んでおり、「Puyo Puyo Champions/ぷよぷよeスポーツ」が競技タイトルとして使われました(eSports Worldによる)。

予選から決勝までの勝ち上がり

栗原選手の勝ち上がりをまとめると、次のようになります。

  • グループステージ(9月24日):A組で3戦全勝し、首位通過(フィリピン、カザフスタンの選手と、韓国のカン・ドンシン選手に勝利)
  • 準々決勝(9月26日):コー・ムン・ジュン・ジャスティン(シンガポール)に5-0で勝利。銅メダル以上が確定
  • 準決勝(9月26日):ウォンキティクン・タナラック(タイ)に10-1で勝利。銀メダル以上が確定
  • 決勝(9月26日):カン・ドンシン(韓国)に10-2で勝利。金メダル

決勝トーナメントの3試合は、すべて同じ9月26日に行われました。1日で3試合を戦い抜いての金メダルでした。

グループステージは3戦全勝で首位通過

グループステージは9月24日に行われました。ITmedia NEWSと日刊スポーツによると、栗原選手は5人で争うA組で、初戦でフィリピンの選手に3-0で勝ち、カザフスタンの選手にも快勝、さらに3戦目で韓国のカン・ドンシン選手に3-1で勝って、3戦全勝の首位で決勝トーナメントに進みました。このカン選手が、2日後の決勝の相手になります。日刊スポーツは、この圧倒的な戦いぶりにSNSで「無双」「エグい」といった声が上がったと伝えています。

大会前から「最年少メダリストになるのでは」と注目されていた栗原選手ですが、初めてのアジア大会の舞台でも落ち着いてプレーし、グループステージで1試合も落とさずに勝ち上がりました。

準々決勝はシンガポール、準決勝はタイの選手に勝利(13連鎖)

9月26日の決勝トーナメントでは、まず準々決勝でシンガポールのコー・ムン・ジュン・ジャスティン選手と対戦しました。TBS NEWS DIGによると、栗原選手は5-0のストレート勝ちを収めました。スポニチアネックスによると、第4ゲームでは13連鎖を決めています。ゲームWatchとTBS NEWS DIGによると、この準々決勝の勝利で、栗原選手の銅メダル以上が確定しました。この時点で、アジア大会史上最年少のメダリストが誕生したことになります。

続く準決勝では、タイのウォンキティクン・タナラック選手と対戦しました。スポーティングニュース日本版によると、栗原選手は6連鎖、8連鎖、12連鎖、さらに13連鎖を決めて相手を圧倒しました。日刊スポーツによると、スコアは10-1の圧勝で、この時点で銀メダル以上が確定しました。スポニチアネックスによると、落としたのは第9ゲームの1本だけでした。

決勝:第1ゲームを落としたあと15連鎖で反撃、全消しされても逆転

決勝の相手は、数年来のライバルであるカン・ドンシン選手でした。日刊スポーツによると、試合は次のように進みました。

第1ゲームは、カン選手に先取されました。しかし、第2ゲームで栗原選手は得意の大連鎖を見せ、15連鎖を決めて1-1に追いつきます(スポニチアネックスは16連鎖と伝えています)。その後は、連鎖を組み合わせながら、素早い追い打ちで得点を重ねていきました。

第6ゲームでは、カン選手に「全消し」を決められました。全消しは、フィールドのぷよをすべて消すことで、大きなボーナスが得られる技です。それでも栗原選手は逆転してこのゲームを取り、5-1とリードを広げました。第7ゲームを落としても、次の第8ゲームですぐに取り返すなど、最後まで落ち着いた戦いぶりで10-2で勝ちました。

ここで出てくる「追い打ち」とは、大きな連鎖で相手に「おじゃまぷよ」を送ったあと、相手が立て直す前に、小さな連鎖でさらにおじゃまぷよを送って勝負を決める攻め方のことです。大連鎖を組む力に加えて、こうした素早い攻めを組み合わせられることが、トップ選手の強さです。栗原選手は大会前、「中盤戦っていう途中で相手にお邪魔ぷよを少ない連鎖で送る技術が、今おれの苦手なプレー」と話していました(デイリースポーツ)。決勝では、その課題にも向き合いながら、連鎖と追い打ちを組み合わせて点を重ねたことになります。

栗原選手は決勝について、「ぶっちゃけ負けても良いくらいの気持ちで、1本目から大連鎖を狙いにいった。カン選手は大連鎖も速い攻めもできるので、どんな展開になっても良いように準備していた」と振り返っています(スポーティングニュース日本版)。相手の強みを理解したうえで準備し、大連鎖を狙う自分の持ち味を出し切ったことが、大差の勝利につながりました。

アジア大会の最年少メダリスト記録を更新

栗原選手は、2015年6月18日生まれの11歳です。ぷよぷよを始めたきっかけやこれまでの実績は「11歳でアジア大会金メダル! ぷよぷよの栗原悠輝(ゆうき)ってどんな子? 始めたきっかけと「1日1時間」の練習、19連鎖のすごさ」で紹介しています。この金メダルで、栗原選手はアジア大会の歴史で最も若いメダリスト、そして最も若い金メダリストになりました。優勝後の会見で「最年少メダリスト」と聞いた栗原選手は、目を丸くして驚き、「めちゃくちゃ嬉しいです」と話しました(日刊スポーツ)。

これまでの記録は2018年のブンガ・ニマス(12歳、スケートボード)

これまでのアジア大会の最年少メダリストは、2018年のジャカルタ・パレンバン大会で、スケートボード女子ストリートの銅メダルを獲得したインドネシアのブンガ・ニマス選手でした(日刊スポーツ、スポーツ報知)。当時12歳で、地元インドネシアで開かれた大会でメダルを獲得しています。

ニマス選手の記録は銅メダルでしたが、栗原選手は11歳で金メダルを獲得しました。記録を1歳若く更新しただけでなく、メダルの色も最も輝く金色でした。大会前から最年少メダルの期待がかかっていた中で、そのプレッシャーを感じさせない戦いぶりで、期待に応えた形です。

表彰式で見えた11歳らしさ:韓国選手が国旗の方向を教えてくれた

決勝での落ち着いたプレーとは対照的に、表彰式では11歳らしい場面も見られました。スポーツ報知によると、国旗が掲揚される際、栗原選手は隣にいた韓国の選手に、体をどちらに向ければよいかを教えてもらっていました。表彰台に上るのも、国旗の掲揚に立ち会うのも、初めてのアジア大会ならではの経験です。国や立場をこえて選手同士が支え合う、ほほえましい場面でした。

優勝した直後、栗原選手はあまり表情を変えませんでした。その理由について、栗原選手は「表情を変えるの、正直ちょっと恥ずかしくて…正直に言うと、めちゃくちゃ嬉しかったです」と本音を明かしています(スポーツ報知)。

会見では、金メダルの喜びを「まあ2か3番目ぐらいにうれしいです」と表現し、会場を笑わせました(日刊スポーツ)。2026年2月の「ぷよぷよグランプリ ファイナル」で、最後の1本勝負に勝った瞬間などが、それ以上にうれしかったといいます。また、優勝のご褒美について聞かれると、「キラキラしたものが好き。宝石が結構好きなので、買いたいなぁって」「青色とかがいいですね」と答えました。大舞台での強さと、こうした素直な言葉の両方が、多くの人の心をつかみました。

なぜアジア大会でぷよぷよ? eスポーツは今回で2回目の正式種目

アジア大会は、アジアオリンピック評議会(OCA)が主催する、アジア最大の総合スポーツ大会です。4年に1度開かれ、オリンピックでは行われない競技も多く実施されるのが特徴です。eスポーツも、そうした競技の一つとして、段階を踏んでアジア大会に取り入れられてきました。

2018年は公開競技、2023年の杭州で正式種目(7タイトル)

アジア大会で初めてeスポーツが行われたのは、2018年のジャカルタ・パレンバン大会です。このときはメダルの数には数えられない「デモンストレーション競技(公開競技)」としての実施でした。日本eスポーツ協会(JESU)によると、この大会ではサッカーゲーム『ウイニングイレブン 2018』で、日本代表の杉村直紀選手と相原翼選手が金メダルを獲得しています。

その後、2022年に予定され、新型コロナウイルスの影響で2023年に延期された中国・杭州大会で、eスポーツは初めて正式なメダル種目になりました。杭州大会では7つのタイトルが実施されました。eSports魂によると、日本は杭州大会に3種目13人を派遣しましたが、eスポーツのメダルは獲得できませんでした。

そして、名古屋大会でもeスポーツを正式競技として行うことが、2023年7月8日のOCAの総会で決まりました(JESUによる)。公開競技から正式種目へ、そして2大会続けての正式種目へと、eスポーツはアジア大会の中で少しずつ位置づけを固めてきたことになります。OCAがeスポーツを正式種目にした詳しい理由については、この記事で参照した資料では確認できていません。

アジア大会のeスポーツの歴史。2018年ジャカルタ・パレンバン大会は公開競技でメダル数に数えず、2023年の杭州大会で正式種目(7タイトル、日本は3種目13人でメダルなし)、2023年7月8日のOCA総会で名古屋大会の正式競技化が決定

名古屋大会は11種目13タイトル。ぷよぷよは初めての採用

名古屋大会のeスポーツは、9月23日から10月2日まで、愛知県常滑市の愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo)で行われています。JESUによると、実施されるのは11種目13タイトルです。

  • 対戦格闘の団体戦(『ストリートファイター6』『鉄拳8』『THE KING OF FIGHTERS XV』)
  • 『ポケモンユナイト』
  • 『PUBG Mobile』
  • 『Identity V 第五人格』
  • 『グランツーリスモ7』
  • 『eFootball』
  • 『ぷよぷよeスポーツ』
  • 『Honor of Kings』
  • 『League of Legends』
  • 『Mobile Legends: Bang Bang』
  • 『Naraka: Bladepoint』

この中で、ぷよぷよは今回の名古屋大会で初めて採用されました。もともとは日本のゲーム会社・コンパイルが生み出し、現在はセガが手がけている日本生まれのパズルゲームで、日本で開かれる大会らしいタイトルの一つといえます。nippon.comによると、日本はこのうち7種目9タイトルに、25人の代表選手を送り出しています。

名古屋大会では、9月23日にeFootballで貴田英貢也選手と茶谷優我選手のペアが銅メダルを獲得し、eスポーツが正式種目になってから日本初のメダルとなりました(eSports魂による)。そして9月26日、栗原選手がぷよぷよで金メダルを獲得しました。スポニチアネックスは見出しで、これを「eスポでも日本初金」と伝えています。ぷよぷよには3位決定戦がなく、準決勝で敗れた2人がともに銅メダルとなります(スポニチアネックス)。JESUの公式Xの発表によると、表彰台は、金が日本、銀が韓国、銅がタイとチャイニーズタイペイでした。

名古屋アジア大会のeスポーツ。9月23日から10月2日まで愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo)で、11種目13タイトルを実施。ぷよぷよは初採用。日本は7種目9タイトルに代表選手25人。9月23日eFootballで銅メダル、9月26日ぷよぷよで栗原悠輝選手が金メダル

「ゲームはスポーツ?」ネットの賛否

アジア大会でeスポーツが行われることには、ネット上でさまざまな意見があります。「ゲームはスポーツではない」という声がある一方で、競技として真剣に取り組む選手たちを応援する声も多くあります。

興味深いのは、ゲームをする側からも「スポーツと呼ばれなくていい」という声が出たことです。ゲーム情報サイトのshiritomoによると、「eスポーツはスポーツじゃねえ」という意見に対して、あるユーザーが「こっちこそスポーツとか呼ばれたくねえよ、ゲームはゲームだろ」と返した投稿が、1.6万件を超える「いいね」を集めました。ただし、この投稿者はその後、競技シーンには多くのジャンルがあるため、「その総称みたいなものは要る」とも補足しています。つまり、「スポーツかどうか」という呼び方よりも、ゲームそのものの面白さや、競技としての魅力をどう伝えるかが大切だ、という考え方です。

「スポーツ」という言葉は、もともと体を動かす運動だけでなく、ルールのもとで競い合う活動を広く指すこともあります。eスポーツをどう位置づけるかは、今後も議論が続くテーマといえます。

「ゲームはスポーツ?」ネットの賛否。「スポーツじゃない」という声と「真面目な選手を応援したい」という声があり、ゲームをする側から「スポーツと呼ばれなくていい」という投稿が1.6万件超のいいねを集めた

栗原選手は「より広く捉えられる感じがしてうれしい」

では、実際に金メダルを取った栗原選手は、この議論をどう受け止めているのでしょうか。デイリースポーツによると、栗原選手はeスポーツが「スポーツ」として扱われることについて、「より広く(捉えられる)感じがしてうれしい」と話しています。

好きなゲームが、アジア大会という大きな舞台で競技として扱われ、多くの人に知ってもらえることを、素直に喜んでいる言葉です。栗原選手は、小学1年のクリスマスに『ぷよぷよテトリス2』を買ってもらったことをきっかけにぷよぷよを始め、2026年4月には小学生として初めてJESU公認のプロライセンスを取得しています(ファミ通.comによる)。練習は「1日1時間くらい」「やらない日もある」といい(デイリースポーツ)、好きなスポーツには卓球とサッカーを挙げています(日刊スポーツ)。栗原選手のプロフィールは「11歳でアジア大会金メダル! ぷよぷよの栗原悠輝(ゆうき)ってどんな子? 始めたきっかけと「1日1時間」の練習、19連鎖のすごさ」で紹介しています。

栗原悠輝選手の気持ち。eスポーツがスポーツとして扱われることについて「より広く捉えられる感じがしてうれしい」。小学1年のクリスマスにぷよぷよテトリス2を買ってもらって始め、2026年4月に小学生として初めてJESU公認のプロライセンスを取得、練習は1日1時間くらい

「賞金で宝石を買いたい」、アジア大会に賞金はあるの?

金メダルを獲得したあとの会見で、栗原選手は優勝賞金の使い道について聞かれ、「キラキラしたものが好き。宝石が結構好きなので、買いたいなぁって」と答えました。どんな宝石がほしいかと聞かれると、「いろいろあります。青色とかがいいですね」と話しています(日刊スポーツ)。11歳らしい答えに、会場もなごやかな雰囲気に包まれました。

では、アジア大会で金メダルを取ると、本当に賞金がもらえるのでしょうか。

アジア大会には賞金の仕組みがない

アジア大会の主催者であるOCAは、オリンピックを主催する国際オリンピック委員会(IOC)と同じく、メダリストに賞金を出す制度を設けていません。アジア大会は、プロの大会のように賞金を争う大会ではなく、各国・地域の代表選手が国や地域の名誉をかけて戦う大会です。

そのため、アジア大会のメダリストがお金を受け取る場合は、大会からの「賞金」ではなく、各国の競技団体などが独自に出す「報奨金」という形になるのが一般的です。報道では「優勝賞金」という言葉も使われましたが、大会から賞金が出る仕組みではありません。

アジア大会に賞金はあるのかの図解。プロの大会は賞金を争うが、アジア大会は国や地域の名誉をかけて戦う。OCAはメダリストに賞金を出す制度を設けていないとされ、お金が出る場合は各国の競技団体などが出す報奨金が一般的。栗原選手の場合は未確認

報奨金は競技団体ごと(陸連・トライアスロンの例)

日本では、JOCがオリンピックのメダリストに報奨金を出す制度がありますが、アジア大会の報奨金は、それぞれの競技団体が独自に決めています。公表されている例は、次のとおりです。

  • 日本陸上競技連盟:名古屋大会の優勝者に報奨金100万円。リレーは出場した選手1人あたり50万円。2006年のドーハ大会から制度を導入し、2018年のジャカルタ大会、2023年の杭州大会も同じ100万円だった(月刊陸上競技による)
  • トライアスロンジャパン:個人種目で金メダル200万円、銀メダル100万円、銅メダル50万円。金メダルの額は前回大会の4倍になった(トライアスロンジャパン、日刊スポーツによる)

このように、報奨金の有無や金額は、競技団体によって大きく違います。eスポーツの日本代表を派遣している日本eスポーツ連合(JESU)からは、報奨金についての発表は出ていません。

栗原選手は大会前から「金メダルを獲ったら宝石を買いたい」と話しており、金メダルを取ったあとも「今もその考えは変わっていない」と笑顔で答えています(スポーティングニュース日本版)。

報奨金は競技団体ごとに違うことの図解。日本陸上競技連盟は名古屋大会の優勝者に100万円(リレーは1人あたり50万円)、トライアスロンジャパンは個人種目で金200万円・銀100万円・銅50万円。eスポーツ(JESU)の報奨金は公式な発表を確認できていない

セガが大会パートナーに:ぷよぷよeスポーツの広がり

ぷよぷよがアジア大会で採用された背景には、ゲームを開発・販売するセガの取り組みもあります。eSports Worldによると、セガは第20回アジア競技大会とパートナーシップ契約を結んだことを発表しました。協賛のランクは「Tier4 オフィシャルサプライヤー」で、契約期間は契約を結んだ日から2026年12月31日までです。この契約のもとで、「Puyo Puyo Champions/ぷよぷよeスポーツ」がeスポーツの競技タイトルとして使われています。

同じ発表の中で、セガは栗原選手(当時10歳、小学5年生)が日本代表候補に決まったことも伝えました。栗原選手は、JESUから推薦され、JOCの承認を経て代表候補に選ばれています。

ぷよぷよは、1991年に最初の作品が登場し、2026年で35周年を迎えた、同じ色の「ぷよ」を4つ以上つなげて消すパズルゲームです(スポニチアネックスによる)。家庭で気軽に遊べるゲームとして長く親しまれてきた一方で、競技の世界では、10連鎖以上の大きな連鎖と、相手の動きを読む駆け引きがぶつかり合う、奥の深いゲームでもあります。栗原選手は、通常のフィールドで理論上の最大とされる19連鎖を達成しています。

国内では、全国都道府県対抗eスポーツ選手権や、その年の王者を決める「ぷよぷよグランプリ」など、子どもから大人までが参加する大会が開かれています。栗原選手もこうした大会で結果を重ね、アジア大会の代表の座をつかみました。今回の金メダルは、ぷよぷよeスポーツがさらに多くの人に知られるきっかけになりそうです。

セガと大会パートナー契約の図解。第20回アジア競技大会のオフィシャルサプライヤー(Tier4)で、契約期間は2026年12月31日まで。ぷよぷよは1991年登場で2026年に35周年。栗原選手は通常のフィールドで理論上の最大とされる19連鎖を達成

まとめ

  • 11歳の栗原悠輝選手が、アジア大会のぷよぷよで金メダルを獲得しました。決勝は第1ゲームを落としたあと、15連鎖で反撃して10-2で勝ちました。
  • 2018年のスケートボードのブンガ・ニマス選手(12歳)の記録を更新し、アジア大会の最年少メダリストになりました。
  • eスポーツは2018年に公開競技、2023年の杭州で正式種目となり、名古屋大会では11種目13タイトルが行われ、ぷよぷよが初めて採用されました。
  • 栗原選手の「賞金で宝石を買いたい」という言葉が話題になりましたが、アジア大会に大会からの賞金はなく、報奨金は競技団体ごとに決められています。

参考・出典