「羽賀研二の呪い」とは、羽賀研二さんが逮捕された年には、読売ジャイアンツ(巨人)がセ・リーグで優勝している、というプロ野球ファンの間で語られるジンクスのことです。過去3回の逮捕のたびに、巨人がリーグ優勝していましたが、これは偶然の一致と考えるのが妥当です。
2026年の結果は、すでに出ています。10月3日、阪神がマツダスタジアムで広島に4対6で敗れたものの、ナイターで2位の巨人が敗れたため、阪神のセ・リーグ優勝が決まりました(スポニチ、デイリースポーツ)。巨人はリーグ優勝を逃したため、2026年は、このジンクスが当てはまらない年になりました。
このジンクスは、犯罪の容疑や事件を材料にした話題です。被害を受けた方がいる事件も含まれているため、面白がる話題としてではなく、一致した事実を淡々と整理する形で書きます。ここで扱うのは、報道で確認できた範囲の内容です。確認できなかった点は「未確認」と明記します。
羽賀研二の「呪い」とは?巨人優勝のジンクスを簡単に
「逮捕された年は巨人がリーグ優勝」と言われる理由
ジンクスの内容は、「羽賀研二さんが逮捕された年は、巨人がセ・リーグで優勝する」というものです。アサ芸プラスは、2026年2月に羽賀さんが通算4回目の逮捕をされた際に、「過去の3回の逮捕と、巨人のリーグ優勝3回」が並べられて、話題になったと伝えています。「羽賀研二の法則」といった呼び方もされています。
過去の逮捕は、2007年、2019年、2024年でした。この3つの年は、いずれも巨人がセ・リーグで優勝しています。「3回逮捕されて、3回とも巨人がペナントを制している」という点が、ネットで的中率100%と紹介された理由です。
ただし、ここでいう「的中」は、あとから出来事を並べて、一致を見つけたものです。逮捕の前に「今年は巨人が優勝する」と予言されていたわけではありません。
「呪い」と呼ばれる理由
巨人は、3回ともリーグ優勝を果たしましたが、そのあとのクライマックスシリーズ(CS)や日本シリーズでは、3回とも日本一になっていません。アサ芸プラスは、この「リーグ優勝はするが、その先では負ける」という点を、「羽賀研二の法則」の落とし穴として紹介しています。
逮捕歴と巨人の成績を年表で確認
羽賀研二さんの逮捕と、その年の巨人の成績を、次の表に整理します。逮捕の情報は、弁護士JPニュースの記事、巨人の成績はアサ芸プラスの記事をもとにしています。
| 年 | 羽賀研二さんの逮捕 | 巨人の成績 | その後 |
|---|---|---|---|
| 2007年 | 6月30日、恐喝未遂などの容疑で逮捕(9月に詐欺容疑でも再逮捕) | セ・リーグ優勝 | CSで中日に敗退、日本シリーズ進出ならず |
| 2019年 | 1月18日、強制執行妨害目的財産損壊の容疑(服役中に逮捕) | セ・リーグ優勝 | CSを突破して日本シリーズに進むが、ソフトバンクに4連敗 |
| 2024年 | 9月、強制執行妨害目的財産損壊等の容疑(のちに不起訴) | セ・リーグ優勝 | CSでDeNAに敗退、日本シリーズ進出ならず |
| 2026年 | 2月9日、不同意わいせつの容疑 | リーグ優勝を逃した(阪神が優勝) | 10月3日に阪神の優勝が決定、巨人は2位 |
逮捕の時期は、2007年の6月末、2019年の1月、2024年の9月、2026年の2月と、バラバラです。2024年の逮捕は、のちに不起訴になったと報じられています(アサ芸プラス、弁護士JPニュース)。ジンクスは、あくまで「逮捕された年」と「巨人の優勝」だけを並べたものです。
2026年2月の逮捕について
弁護士JPニュースによると、羽賀さんは2026年2月9日、沖縄県警に、不同意わいせつの疑いで逮捕されました。2025年3月27日に、沖縄県内の飲食店で、面識のある女性2人に対して、わいせつな行為をした疑いがもたれている、と報じられています。被害者のことは、これ以上詳しくは書きません。
同記事によると、警察は、捜査に支障があるとして、認否を明らかにしていません(2月時点)。その後の起訴・不起訴など、事件の現在の状況は、私が確認した範囲では見つかっていません。逮捕は容疑の段階であり、有罪が確定したわけではありません。
2026年はジンクス通りになった?
10月3日、阪神が連覇を決めた
スポニチによると、阪神は、マジック1で迎えた広島戦に4対6で敗れましたが、ナイターで2位の巨人が敗れたため、優勝が決まりました。阪神の優勝は、セ・リーグで2年連続8度目、1リーグ時代を含めると通算12度目です(デイリースポーツ、スポニチ)。デイリースポーツによると、セ・リーグ連覇は球団初です。「阪神優勝、巨人2位」は、2リーグ分立の1950年以降で初めてだそうです。
したがって、「逮捕された年に巨人が優勝する」というジンクスは、4回目の2026年には、当てはまりませんでした。阪神は、CSのファイナルステージを、10月14日から戦います(デイリースポーツ)。
偶然?それとも本当?ジンクスの見方
結論から言うと、この一致は、偶然の範囲と考えるのが自然です。理由は、主に3つあります。
1つ目は、巨人が、長い歴史のなかで、何度もリーグ優勝を重ねてきた球団だからです。もともと優勝する年が多い球団なら、どんな出来事とも、「その年に巨人が優勝した」という組み合わせが、見つかりやすくなります。
2つ目は、逮捕の時期がバラバラで、巨人の優勝との間に、関係を説明できる仕組みが確認できないことです。
3つ目は、サンプルが3回と、少ないことです。少ない回数の一致から、確かな規則性を導くことはできません。2026年に当てはまらなかったことも、そのことを示しています。確率を細かく計算して、何%で偶然と断定することは、この記事では行いません。
事件の被害者がいることへの配慮
羽賀さんの過去の事件には、被害を受けた人がいます。こうした事件を、野球のジンクスとして軽い気持ちで楽しむことには、慎重であるべきだと考えます。この記事では、事件と巨人の成績の間に、因果関係を示す根拠はないと明確にしたうえで、ジンクスがどういうものかを、事実の範囲で整理することにとどめています。
羽賀研二さんとは?2007年の事件を簡単におさらい
2007年の逮捕のきっかけは、「羽賀研二未公開株詐欺事件」と呼ばれる事件です(Wikipedia)。Wikipediaによると、2001年7月から10月にかけて、不動産会社の社長が、医療関連会社の未公開株の代金として、およそ3億7000万円を支払いました。社長が購入した価格は1株120万円で、実際の購入価格の1株40万円の3倍だった、とされています。
2007年6月30日に逮捕され、7月に恐喝未遂罪で起訴、10月に詐欺罪でも追起訴されました。2008年11月の大阪地裁の判決は、詐欺罪について「合理的な疑いが残る」として、無罪でした。しかし、2011年6月、大阪高裁が一審の無罪判決を破棄し、懲役6年の実刑判決を言い渡しました。2013年3月28日に最高裁が上告を棄却し、判決が確定しています。
まとめ
「羽賀研二の呪い」は、羽賀研二さんが逮捕された年に、巨人がセ・リーグで優勝する、というジンクスです。2007年、2019年、2024年は、いずれも巨人がリーグ優勝しており、3回とも、CSや日本シリーズで日本一になっていません。この一致は事実ですが、因果関係を示す根拠はなく、偶然の範囲と考えるのが自然です。
2026年は、2月に羽賀さんが4回目の逮捕をされましたが、10月3日に阪神が優勝を決め、巨人は2位になりました。ジンクスは、4回目で当てはまらない結果になりました。このジンクスの材料には、被害者のいる事件が含まれています。笑い話として消費するのではなく、事実を整理する姿勢で、読んでいただければと思います。
| 項目 | 確認状況 | 出典・備考 |
|---|---|---|
| 2007年・2019年・2024年の逮捕と巨人のリーグ優勝 | 確認できた | アサ芸プラス、弁護士JPニュース |
| 3回とも、CS・日本シリーズで日本一になっていない | 確認できた | アサ芸プラス |
| 2026年2月9日の逮捕(不同意わいせつの容疑) | 確認できた | 弁護士JPニュース。認否は2月時点で非公表 |
| 2026年の事件のその後(起訴・不起訴) | 未確認 | 見つからず |
| 2026年10月3日、阪神がセ・リーグ連覇(巨人は2位) | 確認できた | スポニチ、デイリースポーツ |
| ジンクスと巨人の成績の因果関係 | 確認できず | 偶然の範囲と整理 |