TBS系の報道番組「news23」は、10月1日の放送から、エンディングテーマがanoさんの「23時」に変わりました。前日の9月30日は、1年間「23、24」を担当したクリープハイプが最後に流れた日で、ボーカルの尾崎世界観さんが生出演すると発表されていました。「この番組のエンディングは、昔から有名なアーティストが歌ってきたんだっけ?」「歴代は、どんな曲があったの?」と気になって検索した方も多いのではないでしょうか。
この記事では、Wikipediaの「テーマ音楽」の一覧を軸に、初代の「最後のニュース」、前任の「23、24」、そして新しい「23時」までの流れを整理します。Wikipediaの該当部分には、出典が十分でないという注意書きがあります。そのため、一覧は目安として載せ、主な曲は公式の発表や報道でも確かめています。
初代は井上陽水さんの「最後のニュース」(1989年〜)
番組は、1989年10月2日に、『筑紫哲也NEWS23』として始まりました(Wikipedia)。初代のエンディングテーマは、井上陽水さんの「最後のニュース」で、1989年10月から1991年5月まで使われました。
Wikipediaによると、放送開始から1997年9月までのエンディングテーマは、キャスターの筑紫哲也さんが選び、アーティストに直接頼み込んで実現したものもあったそうです。
音楽サイト「TAP the POP」は、「最後のニュース」が、筑紫さんと井上さんの親交から生まれた曲だと紹介しています。筑紫さんが、番組の立ち上げにあたり、井上さんに曲の相談を持ちかけ、数週間後に曲が届けられた、という経緯です。この記事は、朝日新聞be編集グループの『うたの旅人 Ⅱ』などを引用元としています。この経緯は、二次的な資料の記述で、私が元の資料で確認したものではありません。
また、Wikipediaには、この曲が使われていた当時、番組前半が終わる23時50分で番組を終える系列局が多く、スポーツコーナーのあとに、この曲のインストゥルメンタル版を流して、あいさつをしていた、という説明もあります。
1997年9月まで:数か月ごとに、さまざまなアーティストが
Wikipediaの一覧によると、1991年6月から1997年9月までは、数か月ごとに、エンディングテーマが入れ替わっていました。たとえば、サザンオールスターズ、小田和正さん、佐野元春さんと矢野顕子さん、中島みゆきさん、渡辺美里さん、玉置浩二さんなどが、それぞれの時期を担当しています。曲名と時期は、記事末の一覧をご覧ください。
1997年9月〜2010年:シンプルなテーマ曲の時代
Wikipediaの一覧では、1997年9月29日から2005年3月までは、坂本龍一さんの「Put Your Hands Up」が、2005年3月から2008年3月までは、Bank Bandの「to U」が記載されています。いずれも、オープニングとエンディングの欄が共通で、エンディングは原曲、またはそのアレンジが使われていたという注記があります。
番組は、2008年3月31日に、番組名から筑紫哲也さんの名前を外して『NEWS23』になりました(Wikipedia)。2008年以降は、HASYMO、KOBUDO-古武道-といった、番組オリジナルに近い形のテーマ曲が使われました。
2013年以降:エンディングに、アーティストの曲が並ぶ
Wikipediaの一覧によると、2010年3月から2013年3月までは、『NEWS23X』として放送されていました。2013年4月に『NEWS23』に戻ってからは、エンディングに、次のようなアーティストの曲が使われています。竹内まりやさん「Dear Angie〜あなたは負けない」、いきものがかり「涙がきえるなら」、JUJUさん「WITH YOU」、葉加瀬太郎さん「Someday Somehow」、THE YELLOW MONKEY「Changes Far Away」、ヨルシカ「風を食む」、スピッツ「紫の夜を越えて」、マカロニえんぴつ「ワルツのレター」、上白石萌音さん「夕陽に溶け出して」です。
2023年9月からは、高橋優さんの「キセキ」(〜2024年9月)、2024年9月30日からは、宮本浩次さんの「close your eyes」(〜2025年9月)が記載されています。宮本さんの曲は、公式発表でも、2024年9月30日の放送から新エンディングテーマとして流れ、10月1日に配信リリースされたと紹介されています(ユニバーサルミュージック、ザ・ファースト・タイムズ)。高橋優さんの曲は、Wikipediaの一覧のみで、私が確認した範囲では、ほかの資料で裏付けられていません。
「23、24」を歌ったクリープハイプの1年
クリープハイプの「23、24(にじゅうさん、にじゅうよん)」は、「news23」のために書き下ろされ、2025年10月から1年にわたって、エンディングテーマとして使われました(ザ・ファースト・タイムズ、PR TIMES)。
ザ・ファースト・タイムズは、この曲を、「どんな一日であれ、自分の中に強く残る23時から24時までの1時間。世の中を斜めに見ながらも、その日にあった様々な出来事に触れながら、気づけば気持ちがまっすぐになっている。そんな1時間を表現した楽曲」と紹介しています。
2026年9月30日には、この曲が配信リリースされ、ミュージックビデオも公開されました。音楽ナタリーによると、ビデオには、クリープハイプのファンを公言している俳優の宮﨑優さんが出演し、舞台は架空の報道番組のスタジオです。クリープハイプのメンバーも、コメンテーターやテレビスタッフに扮して出演しています。
9月30日の生出演
ザ・ファースト・タイムズやユニバーサルミュージックの発表によると、配信リリース当日の9月30日の放送には、尾崎世界観さんが、コメンテーターとして生出演すると発表されていました。音楽ナタリーは、この日が、「23、24」がエンディングテーマとして流れる最後の放送だと伝えています。
放送で、尾崎さんが何を話したかについては、私が確認した範囲では、確認できる記事を見つけられませんでした。発言の内容は、番組の放送や、TBSの公式の発信で確認してください。
10月1日から、anoさんの「23時」
10月1日の放送からは、anoさんの新曲「23時」(読み:じゅういちじ)が、新しいエンディングテーマになりました。作詞・作曲はano本人、編曲はたかはしほのかさん(リーガルリリー)です(ano公式サイト)。曲の詳しい内容は、news23の新エンディングはanoの「23時」にまとめています。
歴代エンディングテーマの一覧(Wikipediaより)
Wikipediaの「テーマ音楽」の一覧をもとに、エンディングテーマを時系列にまとめました。時期は、一覧に記載された範囲の目安です。公式の資料で一つずつ確認したものではないため、細部は、番組やアーティストの公式の発表で確認してください。
| 時期 | アーティスト | 曲名 |
|---|---|---|
| 1989年10月〜1991年5月 | 井上陽水 | 最後のニュース |
| 1991年6月〜9月 | サザンオールスターズ | ネオ・ブラボー!! |
| 1991年10月〜12月 | 小田和正 | あなたを見つめて |
| 1992年1月〜3月 | 佐野元春 & 矢野顕子 | また明日… |
| 1992年4月〜9月 | 忌野清志郎 &2・3’s | NEWSを知りたい |
| 1992年10月〜12月 | 森山良子 | 今、思い出してみて |
| 1993年1月〜3月 | ウォーク・ウィズ・サンダー | soul searching |
| 1993年4月〜6月 | 加藤登紀子 | 川は流れる |
| 1993年7月〜9月 | りんけんバンド | 世・世・世 〜You You You〜 |
| 1993年10月〜1994年3月 | 中島みゆき | 最後の女神 |
| 1994年4月 | アイ・ジーン | 川は流れる |
| 1994年5月〜6月 | ヤドランカ | 風よ! FORTISSIMO |
| 1994年7月〜9月 | ネーネーズ | 黄金の花 |
| 1994年10月〜12月 | 憂歌団 | 風を追いかけて 〜CHASIN’ THE WIND〜 |
| 1995年1月〜6月 | 渡辺美里 | シンシアリー[Sincerely] |
| 1995年7月〜9月 | 新井英一 | 清河への道 |
| 1995年10月〜12月 | 新良幸人 パーシャクラブ | ファムレウタ(子守歌) |
| 1996年1月〜3月 | 石川セリ | 翼 |
| 1996年4月〜6月 | 玉置浩二 | メロディ |
| 1996年7月〜9月 | 朝霧舞・国吉なおみ・国吉昭子 | 月桃 |
| 1996年10月〜12月 | カルメン・マキ | 星の河を渡ろう |
| 1997年1月〜3月 | サザンオールスターズ | 平和の琉歌 |
| 1997年4月〜6月 | 井上陽水・奥田民生 | 手引きのようなもの |
| 1997年7月〜9月 | 今井美樹 | 私はあなたの空になりたい |
| 1997年9月〜2005年3月 | 坂本龍一 | Put Your Hands Up |
| 2005年3月〜2008年3月 | Bank Band | to U |
| 2008年3月〜2009年3月 | HASYMO | The City of Light ambient ver. |
| 2009年3月〜2010年3月 | KOBUDO-古武道- | 明日は晴れるかな? |
| 2013年4月〜2014年3月 | 竹内まりや | Dear Angie〜あなたは負けない |
| 2014年3月〜2015年3月 | いきものがかり | 涙がきえるなら |
| 2015年3月〜2016年3月 | JUJU | WITH YOU |
| 2016年3月〜2018年3月 | 葉加瀬太郎 | Someday Somehow |
| 2019年6月〜2020年9月 | THE YELLOW MONKEY | Changes Far Away |
| 2020年9月〜12月 | ヨルシカ | 風を食む |
| 2021年1月〜8月 | スピッツ | 紫の夜を越えて |
| 2022年1月〜7月 | マカロニえんぴつ | ワルツのレター |
| 2022年7月〜2023年9月 | 上白石萌音 | 夕陽に溶け出して |
| 2023年9月〜2024年9月 | 高橋優 | キセキ |
| 2024年9月〜2025年9月 | 宮本浩次 | close your eyes |
| 2025年10月〜2026年9月 | クリープハイプ | 23、24 |
| 2026年10月〜 | ano | 23時 |
一覧には、2010年3月から2013年3月の『NEWS23X』の期間、2018年4月から2019年5月(オープニングと同じ曲を使用)、2021年8月から12月(オリジナル曲)のように、アーティスト名つきの曲が載っていない期間もあります。エンディングが何曲使われたかは、こうした期間や、複数の時期に使われた曲の数え方によって変わります。この記事では、曲の総数は取り上げません。
なお、この記事では、各曲の歌詞は引用しません。
まとめ
「news23」は、1989年10月2日に始まった番組で、初代エンディングテーマは、井上陽水さんの「最後のニュース」でした。1997年9月までは、数か月ごとにさまざまなアーティストの曲が使われ、その後も、坂本龍一さん、Bank Band、竹内まりやさん、スピッツ、宮本浩次さんなど、多くのアーティストが担当してきました。
直前の「23、24」は、クリープハイプが2025年10月から1年間を担当し、9月30日が最後の放送でした。10月1日からは、anoさんの「23時」が新しいエンディングテーマです。主な節目を、次の表にまとめます。
| 時期 | 出来事 | 出典 |
|---|---|---|
| 1989年10月2日 | 番組開始。初代エンディングは井上陽水「最後のニュース」 | Wikipedia、TAP the POP |
| 〜1997年9月 | 数か月ごとにアーティストが交代 | Wikipedia |
| 2024年9月30日〜 | 宮本浩次「close your eyes」 | ユニバーサルミュージック、ザ・ファースト・タイムズ |
| 2025年10月〜2026年9月 | クリープハイプ「23、24」。9月30日に配信・MV公開、尾崎世界観さんが生出演 | PR TIMES、ザ・ファースト・タイムズ、音楽ナタリー |
| 2026年10月1日〜 | ano「23時」 | ano公式サイト |
関連記事
参考・出典
- 筑紫哲也 NEWS23(Wikipedia)
- news23(Wikipedia)
- 最後のニュース〜筑紫哲也と井上陽水の深い親交によって生まれた名曲(TAP the POP)
- TBS『news23』エンディングテーマ、クリープハイプ「23、24」9月30日配信開始(PR TIMES)
- クリープハイプ『news23』EDテーマ配信リリース決定!発売日は尾崎世界観がコメンテーターで番組生出演(ザ・ファースト・タイムズ)
- クリープハイプが「news23」ED曲のMV公開(音楽ナタリー)
- 新曲「close your eyes」、TBS系『news23』の新エンディングテーマに決定!(宮本浩次 公式)
- ano書き下ろしの新曲「23時」が、TBS『news23』新エンディングテーマに決定!(ano 公式サイト)