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アジア大会

神谷千菜とは?なでしこデビューから全5試合ゴール、大会7得点のシンデレラガール、出身・所属・経歴


【追記:9月30日】9月29日の準決勝・韓国戦で、神谷選手が2ゴールを決め、代表デビューから全5試合でゴールを決めました。大会通算では7得点です。この記事を、準決勝の結果に合わせて更新しました。

愛知・名古屋アジア大会のサッカー女子で、なでしこジャパン(日本女子代表)のFW神谷千菜(かみや・ちいな)選手が、代表デビューから全5試合でゴールを決めています。ニュースで「シンデレラガール」と紹介されているのを見て、「神谷千菜ってどんな選手?」「どこのチームに所属しているの?」と気になった方も多いのではないでしょうか。

この記事では、神谷選手がアジア大会で決めたゴールを振り返り、プロフィールや所属チーム、これまでの経歴を紹介します。あわせて、なぜ新しいセンターフォワード候補として期待されているのか、準決勝・韓国戦の2ゴールと、狩野倫久監督のコメントもまとめました。

アジア大会で全5試合ゴール

代表デビュー戦から得点を重ねてきた

神谷千菜選手がなでしこジャパンのデビューを果たしたのは、2026年9月14日のアジア大会グループリーグ初戦、タイ戦です。日本が8-0で大勝したこの試合で、神谷選手はさっそくゴールを決めました。サカノワによると、この代表初ゴールは、相手を振り切っての得意のヘディングでした。

9月17日のベトナム戦(8-0)では2ゴールを挙げています。日刊スポーツによると、1点目は前半12分、ペナルティーエリアの手前から相手守備陣の間を射抜く右足シュートで、2点目は後半7分の左足のボレーシュートでした。サカノワによると、この右足のミドルシュートは、狙いどおり相手の股を抜いたものでした。9月21日のチャイニーズ・タイペイ戦(4-0)でも、日本サッカー協会(JFA)のマッチレポートによると、前半20分に中嶋淑乃選手のクロスからヘディングシュートを決めて「3戦連発」とし、グループリーグの3試合で計4ゴールを挙げています。この試合では、前半6分にペナルティーエリア内で倒されてPKも獲得しました(宝田沙織選手が成功)。

9月25日の準々決勝・フィリピン戦でもゴールを決め、JFAは、日本女子代表史上初となる代表デビュー戦から4試合連続得点と伝えました。そして9月29日の準決勝・韓国戦では2ゴールを決め、連続ゴールを5試合にのばしています。今大会の成績は次のとおりです。

  • 9月14日 タイ戦(8-0):1ゴール(ヘディング)
  • 9月17日 ベトナム戦(8-0):2ゴール(右足ミドル、左足ボレー)
  • 9月21日 チャイニーズ・タイペイ戦(4-0):1ゴール(ヘディング)
  • 9月25日 フィリピン戦(4-0):1ゴール(ヘディング)
  • 9月29日 準決勝・韓国戦(2-0):2ゴール(ヘディング、左足)

5試合で計7ゴールです。代表デビュー戦から毎試合ゴールを決め続けていることから、ゲキサカは神谷選手を「シンデレラガール」と呼んでいます。

フィリピン戦は前半ロスタイムのヘディング

準々決勝のフィリピン戦では、日本が3-0とリードして迎えた前半アディショナルタイムに、神谷選手のゴールが生まれました。塩越柚歩選手の右コーナーキックの流れから、浜田芽来選手が頭で折り返したボールに反応し、ヘディングでゴールに突き刺しています(サッカーキング)。試合の詳しい内容は「なでしこジャパンがフィリピンに4-0で4強入り|準決勝の韓国戦はいつ?放送予定と3連覇への道」でまとめています。

日本はこのゴールで4-0とし、前半のうちに大きなリードを奪いました。神谷選手は、ゴールを決めたほかの選手とともにハーフタイムで交代しています(フットボールチャンネル)。中3日で迎える準決勝に向けて、体力を温存させる起用とみられます。

準決勝の韓国戦は2ゴール(54分のヘディング、63分の左足)

9月29日の準決勝、日本対韓国戦は、前半を0-0で折り返しました。前半45分には、桑原藍選手のクロスに神谷選手がボレーシュートを合わせましたが、左ポストをかすめて先制になりませんでした(サッカーキング)。

試合が動いたのは後半9分(54分)です。上野真実選手のクロスに神谷選手がヘディングで合わせて先制しました。追加点は、その9分後の63分です。こぼれ球を、ペナルティエリアの手前から左足で振り抜いて決めました(日刊スポーツ、THE ANSWERによる)。日刊スポーツは、この2得点で神谷選手が全5試合でゴールを決め、大会通算7得点になったと伝えています。日本は準決勝までの5試合を無失点で勝ち上がりました。この試合では、フィリピン戦から先発2人を入れ替え、後藤若葉選手と中嶋淑乃選手が先発しています(サッカーキング)。

韓国メディアの「スポーツ朝鮮」は、この結果を「韓国女子サッカーをまた挫折させた4強の壁」と見出しで伝え、韓国にとって史上初の決勝進出はならなかったと報じています(サッカーダイジェストWebの紹介による)。

神谷千菜のプロフィール

2001年3月19日生まれ、愛知県出身(地元での開催)

神谷千菜選手は、2001年3月19日生まれの25歳です。出身は愛知県日進市(Wikipedia)で、身長は165センチ、ポジションはフォワード(FW)です(サンフレッチェ広島レジーナ公式サイト)。サカノワによると、本格的にサッカーを始めたのは中学2年生のときで、最初はFWではありませんでした。

所属クラブの公式サイトによると、神谷選手は日進東中サッカークラブでプレーしたあと、愛知県の聖カピタニオ女子高校に進み、愛知東邦大学で学びました。その後、朝日インテック・ラブリッジ名古屋、日テレ・東京ヴェルディベレーザ、伊賀FCくノ一三重でプレーしています。中学から大学、そして最初に長くプレーしたクラブまで、愛知県で力を伸ばしてきた選手です。

今回のアジア大会は愛知・名古屋が主な会場で、サッカー女子は静岡県のエコパスタジアムで行われています。愛知県出身の神谷選手にとっては、地元に近い場所で迎えた代表デビューの舞台となりました。

サンフレッチェ広島レジーナのFW。なでしこリーグ1部で得点王の経験も

神谷選手の現在の所属は、WEリーグのサンフレッチェ広島レジーナです。2026年1月10日に、伊賀FCくノ一三重からの完全移籍での加入が発表されました(同クラブ公式サイト)。

移籍後は、すぐに結果を出しています。サッカーキングによると、2026年2月15日のWEリーグ第15節、三菱重工浦和レッズレディース戦で、神谷選手は移籍後初ゴールを決めました。1-1で迎えた84分(後半39分)、柳瀬楓菜選手の鋭いクロスを、後方に身を投げ出しながらヘディングで決め、チームを2-1の逆転勝利に導いています。同紙は「エリア内での浮いたボールは大好物」という神谷選手の言葉を見出しにとっています。この柳瀬選手も、今回のアジア大会のメンバーに選ばれています。

ゴールを奪う力は、以前から評価されていました。Wikipediaによると、神谷選手は朝日インテック・ラブリッジ名古屋でプレーした2023年、ルーキーながら全試合に出場して14得点を挙げ、なでしこリーグ1部の得点王、敢闘賞、ベストイレブンに選ばれています。なでしこリーグでの初出場と初得点は2021年、WEリーグでの初出場と初得点は2024年3月3日で、この試合ではいきなり2得点を挙げました。

兄に教わったキックの力(サカノワの報道)

神谷選手の武器の一つが、力強いキックです。サカノワによると、神谷選手の重いキックは兄から教わったものです。神谷選手は「遠くに飛ばすキックとパワー系のキックを教えてもらっていました」と話し、FWとしてこれが武器になると感じたのは高校に入ってからだといいます。

ベトナム戦で、相手に囲まれながら右足のミドルシュートを決めたゴールは、このキックの力が生きた場面といえます。ヘディング、ボレー、ミドルシュート、左足のシュートと、今大会のゴールの形がさまざまなのも、神谷選手の特徴です。

なお、兄の名前や経歴は、報道では明らかにされていません。

新しいセンターフォワード候補として期待される理由

ゴールの形がさまざま。上野真実とのコンビ

神谷選手が期待される理由の一つは、さまざまな形でゴールを奪えることです。サカノワは、神谷選手がグループリーグの最初の2試合で挙げた3ゴールが、すべて異なる形だったと伝えています。ヘディングでもボレーでもミドルシュートでも点が取れるストライカーは、相手にとって対策が立てにくい存在です。

もう一つは、チームメイトの上野真実選手とのコンビです。上野選手はサンフレッチェ広島レジーナでもチームメイトで、今回のアジア大会にもそろって招集されています(JFAの招集メンバー一覧では、中嶋淑乃選手、柳瀬楓菜選手も広島レジーナ所属です)。準決勝の先制点も、上野選手のクロスから生まれました。サカノワによると、神谷選手は「レジーナで成長を感じる一つは、自分が起点になるプレー。でもそれは真実さんが一つ下のポジションで本当にたくさん動いてくれるから、自分は自由にプレーできるんです」と話しています。

神谷選手自身は、「キープのところや味方を助けるプレーは、まだまだしっくり来ていない」と課題も口にしつつ、「この大会では、FWとして使いたいと思ってもらえる存在になりたいです」と語っています(サカノワ)。代表デビューから結果を出し続けていることで、その目標に一歩ずつ近づいているといえます。

海外組が加わったときにどう使われるか(フットボールチャンネルの見方)

今大会のなでしこジャパンは、国内のクラブでプレーする選手を中心に編成されています。海外のクラブで活躍する主力選手の多くは、今回のメンバーに入っていません。そのため、「海外組が戻ってきたときに、神谷選手はメンバーに入れるのか」という点も注目されています。

フットボールチャンネル(9月22日)は、神谷選手について、チャイニーズ・タイペイ戦でPKを獲得した場面を挙げ、「動き出しの良さと、体を相手の前に入れるプレー」を評価しています。クロスに入る動きやワンタッチで合わせるプレーもうまいとしました。一方で、海外組と比べるとフィジカルは劣るかもしれないとも指摘しています。そのうえで、なでしこジャパンのセンターフォワードには田中美南選手や植木理子選手、松窪真心選手らがいてポジション争いは厳しいものの、11月のブラジル戦で招集し、海外組との“融合”を試すべきだと提案しています。

同誌によると、狩野倫久監督は欧州遠征メンバーの発表会見で「ポテンシャルがある選手は必然的に入っていける」と述べています。今大会の活躍が、今後の代表選考にどのように反映されるのかが注目されます。

準決勝を終えて|狩野倫久監督のコメントと、決勝への展望

狩野倫久監督「選手は本当によく走ってくれた」

FOOTBALL ZONEによると、狩野倫久監督は韓国戦の後、「非常にタフなゲームになったと同時に、選手は本当によく走ってくれた。それがこの勝利につながったということが一番。選手に感謝したい」とコメントしました。前半を0-0で終えたハーフタイムには、プレスのスイッチを入れるタイミングや、ボールを奪う狙いどころを、チーム全体で改めて共有したとも伝えられています。神谷選手の2ゴールは、その後半の54分と63分に生まれました。

準々決勝のフィリピン戦のあと、神谷選手自身は「相手を崩すアイデアや技術の部分はもっと高めていかないと、次からはもっと厳しい戦いになる」と話していました。「それまでにも多くチャンスはあったので、それを決め切れるかが、準決勝以降は大事になってくる」とも語っており(JFAのマッチレポート)、準決勝ではその言葉どおり、決め切る力を見せた形です。

10月2日の決勝は北朝鮮戦

なでしこジャパンは、10月2日(金)19時30分から、エコパスタジアムで北朝鮮と決勝を戦い、大会3連覇を目指します。北朝鮮は準決勝で中国を2-0で下して勝ち上がりました(フットボールチャンネル)。神谷選手が決勝でもゴールを決めれば、代表デビューからの連続ゴールは6試合になります。 決勝の放送や北朝鮮の勝ち上がりは「なでしこジャパンの決勝はいつ?北朝鮮戦の放送・過去の対戦・3連覇の見どころ」でまとめています。

なお、準決勝の観客数や地上波の放送については、「なでしこ日韓戦の客入りが998人だった理由|地上波なしの理由も調べてみた」で紹介しています。

まとめ

神谷千菜選手について、この記事のポイントを整理します。

  • 2026年9月14日のタイ戦でなでしこジャパンにデビューし、準決勝の韓国戦(2ゴール)まで全5試合でゴール。今大会5試合で計7ゴール
  • 2001年3月19日生まれ、愛知県出身の25歳。身長165センチのFW
  • 2026年1月に伊賀FCくノ一三重からサンフレッチェ広島レジーナに完全移籍。2023年にはルーキーながら14得点で、なでしこリーグ1部の得点王に輝いた
  • ヘディング、ボレー、ミドルシュートとゴールの形がさまざまで、上野真実選手とのコンビも光る。新しいセンターフォワード候補として期待が高まる

代表デビューから結果を出し続ける神谷選手は、2027年の女子ワールドカップに向けた新しい戦力として注目を集めています。10月2日の決勝・北朝鮮戦で、連続ゴールを6試合にのばせるのか。「シンデレラガール」の活躍に注目しましょう。

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参考・出典