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G-REXがノアに流出!歴代王者と「至宝」の重み、GLEATの緊急事態を解説


2026年10月9日、GLEATの後楽園ホール大会で、プロレスリング・ノアの小峠篤司選手がエル・リンダマン選手を破り、G-REX王座を奪取しました。スポニチアネックスは、この結果を「GLEATの至宝が他団体に流出する“緊急事態”」と報じています。

とはいえ、GLEATやG-REX王座をよく知らない方にとっては、「そもそもG-REXはどれほど重いベルトなのか」「他団体の選手が巻くのは初めてなのか」「GLEATはベルトを取り戻せるのか」といった疑問が浮かぶのではないでしょうか。

この記事では、東スポWEBやスポニチアネックスの報道、Wikipediaに掲載されている王座の記録などをもとに、10月9日の結果、G-REX王座の歴史と歴代王者、「他団体流出」の意味、今後の挑戦者を整理します。情報は2026年10月10日時点のものです。

結論|GLEAT最高峰のG-REX王座がノアの小峠篤司に移った

GLEATは、2020年に設立が発表された団体で、従来型のプロレスを行う「G PROWRESTLING」と、UWFスタイルの「LIDET UWF」という2つのブランドを持っています(英語版Wikipedia)。G-REX王座は、そのG PROWRESTLINGの最高峰のベルトです。

このベルトが、10月9日の後楽園ホール大会で、「チーム・ノア」としてGLEATに参戦している小峠篤司選手(40)の手に渡りました。

10月9日『GLEAT Ver.EX~GLEATvs強敵~』メインの結果

スポニチアネックスによると、メインイベントのG-REX選手権試合は20分を超える激闘となり、小峠選手がコウモリ吊り落とし、キルスイッチとつなぎ、最後は“奥の手”のオーバーキルスイッチで3カウントを奪いました。

東スポWEBによると、試合後には、小峠選手が握手を求める仕草からリンダマン選手をリング下へ落とし、GLEATの選手たちがリングに上がる、あわや乱闘の騒ぎとなりました。小峠選手は「ようやく緊張感出てきたけど遅いんじゃ」と言い放ち、「このG―REXのベルトを巻いたからには価値を上げたるから。お前ら順番にかかってこい」と宣言してリングを去っています。試合後の騒動の詳しい経緯は、小峠篤司はなぜリンダマンを蹴り落とした?で整理しています。

ちなみに、リンダマン選手は、ちょうど1年前の2025年10月9日、同じ名前の大会「GLEAT Ver.EX~GLEATvs強敵~」で、中嶋勝彦選手から王座を奪い返していました(英語版・日本語版Wikipedia)。1年後の同じ日の大会で、ベルトを手放す結果になったことになります。

同じ大会のほかのタイトルマッチ

東スポWEBによると、同じ大会では、ほかにも2つのタイトルマッチが行われました。

  • G-INFINITY王座戦(タッグ):挑戦者の渡辺壮馬選手・大門寺崇選手組が、TJP選手・Gシャープ選手組を破って戴冠
  • LIDET UWF世界王座戦:王者の伊藤貴則選手がサイモン・ゴッチ選手を下し、3度目の防衛(V3)に成功

G-INFINITY王座は、G PROWRESTLINGのタッグ王座です。英語版Wikipediaによると、2022年に初代王者決定トーナメントが行われ、KAZMA SAKAMOTO選手と河上隆一選手の「Bulk Orchestra」が初代王者になりました。

G-REX王座とは?創設から今日までの歴史

G-REX王座は、GLEATにとって初めて創設された王座です。ここでは、日本語版・英語版のWikipediaに掲載されている記録をもとに、王座の歴史を振り返ります。Wikipediaの記録は随時更新されるため、最新の公式記録とは異なる場合があります。

2022年2月、初代王者はエル・リンダマン

日本語版Wikipediaによると、G-REX王座は、2021年12月30日に、団体初の王座として設立と初代王座決定トーナメントの開催が発表されました。トーナメントには所属選手12人が出場し、2022年2月22日、後楽園ホールでの決勝で、エル・リンダマン選手が田村ハヤト選手を破って初代王者となりました。

同じ年の7月22日には、シンガポールの団体SPWの大会で、リンダマン選手がアンドリュー・タン選手を相手に、初の海外でのタイトル戦を行い、防衛を果たしたと記載されています。

リンダマン選手は1995年生まれで、ドラゴンゲートでデビューし、その後、CIMA選手らとともにOWE(オリエンタル・レスリング・エンターテインメント)を経てGLEATに参加した選手です(英語版Wikipedia)。

歴代王者一覧

日本語版・英語版のWikipediaによると、G-REX王座の歴代王者は次のとおりです(カッコ内は戴冠日と、その戴冠での防衛回数)。

  • 初代:エル・リンダマン(2022年2月22日、7回)
  • 第2代:石田凱士(2023年1月8日、1回)
  • 第3代:T-Hawk(2023年4月12日、5回)
  • 第4代:田村ハヤト(2023年12月30日、8回)
  • 第5代:渡辺壮馬(2024年12月30日、0回)
  • 第6代:石田凱士(2025年1月11日、2度目、4回)
  • 第7代:中嶋勝彦(2025年7月1日、1回)
  • 第8代:エル・リンダマン(2025年10月9日、2度目、5回)

この数え方に従うと、小峠篤司選手は第9代王者にあたります。Wikipedia英語版の王座ページでも、小峠選手が2026年10月9日のGLEAT Ver.EX大会で王座を獲得したと記録されています。

最多防衛は田村ハヤトの8回。リンダマンは通算12回

英語版Wikipediaによると、1回の戴冠での最多防衛は、田村ハヤト選手の8回で、保持期間の366日も歴代最長です。2023年12月30日に戴冠し、約1年にわたってベルトを守り続けました。

通算では、2回の戴冠で合計12回防衛したエル・リンダマン選手が最多です。保持日数の合計も、歴代でもっとも長くなっています。

なお、防衛回数の数え方には、報道とWikipediaで食い違いがあります。プロレスTODAYは、2026年7月1日のT-Hawk選手との試合を「第8代王者エル・リンダマン5度目の防衛戦」と告知していて、Wikipediaの「2度目の戴冠で5回防衛」と合います。一方、東スポWEBは、10月9日の試合を「V7戦」と呼んでいます。数え方は媒体によって分かれています。

いずれにしても、初代王者であり、2度の戴冠で多くの防衛を重ねてきたリンダマン選手は、G-REX王座の歴史そのものといえる存在です。そのリンダマン選手が、対抗戦の相手団体の選手に敗れたことが、「緊急事態」と報じられる理由の1つです。

他団体への流出は初めて?過去の王者の立場を確認

報道では「初めて」とは明言されていません。ここでは、過去の王者の立場を確認しながら整理します。

「至宝が他団体流出」と報じられた理由

小峠選手は、プロレスリング・ノアの所属選手で、「チーム・ノア」として団体対抗戦に臨んでいます。プロレスTODAYによると、2026年7月1日のGLEAT旗揚げ5周年記念大会(SGC HALL ARIAKE)では、田村ハヤト選手らのGLEAT選抜軍と、小峠選手らのチーム・ノアによる8人タッグマッチが行われるなど、対抗戦が続いてきました(対抗戦の経緯は、ノアとGLEATの対抗戦はなぜ始まった?で整理しています)。

その流れの中で、GLEAT最高峰のベルトが、対抗戦の相手団体に渡ったことになります。「他団体流出」とは、単にGLEATの外の選手がベルトを巻いたというだけでなく、対抗戦を戦っている相手団体の所属選手に奪われた、という意味合いが強い表現だといえます。

過去の王者との比較

過去の王者の中で、立場を確認しておきたいのが、第7代王者の中嶋勝彦選手です。東スポWEB(2025年7月1日)によると、中嶋選手は、GLEATの3周年記念大会でLIDET UWF世界王座を奪取し、その年の12月30日の大会からはプロレスルールのG PROWRESTLINGにも参戦しました。2025年春のシングルトーナメント「G-CLASS」を制し、7月1日に石田凱士選手を破ってG-REX王座も奪取しています。

記事では、中嶋選手はGLEATに「参戦」している立場として書かれていて、英語版Wikipediaのロスター表でもフリーランスとして掲載されています。このため、中嶋選手の戴冠は、GLEATの所属ではない選手が王者になった例といえますが、対抗戦を戦う他団体の所属選手だったわけではありません。

そのほかの王者について、英語版Wikipediaによると、T-Hawk選手は、リンダマン選手らとともにOWEからGLEATに加わった選手です。石田凱士選手、田村ハヤト選手、渡辺壮馬選手も、GLEATのロスター表に掲載されています。

こうした点から、「対抗戦の相手団体の所属選手がG-REXを巻くのは初めて」である可能性はありますが、公式に確認できる情報はないため、この記事では断定しません。

GLEATはベルトを取り戻せる?今後の挑戦者

最初の挑戦者は山村武寛

小峠選手がリングを去ったあと、真っ先に挑戦を表明したのが、山村武寛選手です。東スポWEBによると、山村選手は「愛の伝わる対抗戦よりシンプルなバチバチした熱い対抗戦で、いままでの悔しさ、憎しみ全て込めて」取りにいくと宣言しました。

スポニチアネックスでは、「GLEAT最高峰のG-REXのベルトを小峠に獲られて、黙ってられるわけないやろ。このGLEATがあったから山村武寛があるんだ。この俺が最初に挑戦させてもらうぞ」と報じられていて、最後は「GLEATしようぜ!」と大会を締めくくりました。

山村選手は、8月30日のGLEAT横浜大会のメインで小峠選手に敗れています。この勝利をきっかけに、小峠選手がリンダマン選手への挑戦を表明した経緯があるため、山村選手にとっては、雪辱とベルト奪還の両方が懸かる一戦になります(東スポWEB、2026年8月30日)。

小峠が名前を挙げたKAZMA、ノアとの抗争を続ける田村ハヤト

小峠選手は、バックステージで「山村でもKAZMAでも誰でもええわ。ちゃんと敬意をもって輝かせてやるから誰でもかかってこい!」とコメントしました(スポニチ)。KAZMA SAKAMOTO選手は、G-INFINITY王座の初代王者の1人です。

また、対抗戦の流れの中で注目されるのが、1回の戴冠での最多防衛記録を持つ田村ハヤト選手です。プロレスTODAY(2026年7月2日)によると、7月1日の8人タッグマッチのあと、田村選手は、ノアの清宮海斗選手に「次は1対1だ!」と迫り、ノアとの抗争を続けていく考えを示しました。

KAZMA選手や田村選手が、今後G-REX王座への挑戦に動くかどうかも注目されます。

防衛戦の日程・会場は未発表

小峠選手はノアの所属選手ですが、G-REX王座はGLEATの王座です。挑戦を表明した山村選手との防衛戦の日程や会場は、今後GLEATから発表されます。GLEATの大会は、公式YouTubeチャンネルでほぼ全大会が無料配信されています(ローソンチケットのGLEATページ)。

まとめ

  • 10月9日の「GLEAT Ver.EX~GLEATvs強敵~」で、ノアの小峠篤司選手がエル・リンダマン選手を破り、GLEAT最高峰のG-REX王座を奪取しました。
  • G-REX王座は、2022年2月にリンダマン選手が初代王者となったGLEAT初の王座で、石田凱士選手、T-Hawk選手、田村ハヤト選手、渡辺壮馬選手、中嶋勝彦選手が歴代王者に名を連ねています。
  • 最多防衛は、1回の戴冠では田村ハヤト選手の8回、通算ではリンダマン選手の12回です(Wikipedia)。
  • 過去にもフリーの中嶋勝彦選手が王者になった例はありますが、対抗戦の相手であるノアの所属選手が王者となったことが、「緊急事態」と表現される理由と考えられます。
  • 今後は、真っ先に名乗りを上げた山村武寛選手との王座戦が焦点です。

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参考・出典