2026年10月9日、GLEATの後楽園ホール大会で、プロレスリング・ノアの小峠篤司選手が、GLEAT最高峰のG-REX王座を奪取しました。このニュースをきっかけに、「ノアとGLEATはいつから対抗戦をしているのか」「なぜ他団体の選手がGLEATのベルトに挑戦できたのか」と疑問に思った方も多いのではないでしょうか。
ノアとGLEATの対抗戦は、2026年7月1日のGLEAT旗揚げ5周年記念大会から本格的に動き出し、8月、9月、10月と、両団体のリングをまたいで続いてきました。ただ、個々のニュースは試合ごとに報じられるため、全体の流れが分かりにくいのが実情です。
この記事では、プロレスTODAY、東スポWEB、スポニチアネックスの報道をもとに、対抗戦の経緯を時系列で整理し、キーパーソン4人と、今後の注目カード、試合を見る方法までをまとめます。情報は2026年10月10日時点のものです。
ノアvsGLEAT対抗戦とは?
ノア対GLEATの対抗戦とは、プロレスリング・ノアの選手たちが「チーム・ノア」としてGLEATの大会に参戦し、GLEATの選手たちと団体の威信を懸けて戦っている一連の抗争のことです。
両団体の関係
英語版Wikipediaによると、GLEATは、ノアの元親会社だったLIDET ENTERTAINMENTが、ノアがサイバーエージェントグループに買収されたあとの2020年に立ち上げた団体です。もともと縁のある2つの団体が、今は別々の団体として、威信を懸けて戦っていることになります。
プロレスTODAYによると、7月1日の大会でノアの選手たちがGLEATのリングに上がったのは、GLEATのプレ旗揚げ戦以来のことでした。
7月1日、旗揚げ5周年・有明大会の8人タッグが本格化のきっかけ
プロレスTODAY(2026年7月2日)によると、7月1日に東京・SGCホール有明で開かれたGLEATの旗揚げ5周年記念大会『SONIC WRESTLING in 有明』の第3試合で、GLEAT選抜とノアの「チーム・ノア」による8人タッグマッチが行われました。
- GLEAT選抜:田村ハヤト選手、山村武寛選手、ジュンジェ選手、河上隆一選手
- チーム・ノア:小峠篤司選手、モハメド ヨネ選手、大原はじめ選手、清宮海斗選手
チーム・ノアは、当初Hi69選手が出場する予定でしたが、負傷欠場となり、ノアのエース・清宮海斗選手が代打で参戦しました。試合は、清宮選手が山村選手にシャイニング・ウィザードを叩き込んでアシストし、最後は小峠選手がキルスイッチを決めて、15分40秒でチーム・ノアが勝利しました。
ここから8月以降のG-REX王座をめぐる抗争へと発展していったことから、対抗戦が本格化した節目の大会といえます。
田村ハヤトの「次は1対1だ!」と清宮海斗との因縁
この8人タッグマッチでは、もう1つの因縁も生まれました。プロレスTODAYによると、試合中にビンタを打ち合った田村ハヤト選手は、試合後、清宮海斗選手に「次は1対1だ!」とシングルマッチでの再戦を要求し、「点で終わらせるわけにいかない」として、ノアとの抗争を続けていく考えを示しました。清宮選手も、田村選手の迫力に触れ、「次本当にやるの楽しみにしてます」と応じています。
対抗戦の流れを時系列でおさらい(7月〜10月)
まず、全体の流れを一覧で整理します。
- 7月1日(GLEAT・有明):8人タッグでチーム・ノアが勝利。田村ハヤトが清宮海斗に「次は1対1だ!」
- 8月3日(GLEAT・新宿):6人タッグで小峠がリンダマンから直接3カウント、挑戦表明
- 8月30日(GLEAT・横浜):小峠が山村武寛に勝利し、あらためて挑戦表明。リンダマンが受諾
- 9月24日(GLEAT・五反田):前哨戦でリンダマンが小峠から直接勝利。握手を求めると小峠が不意打ち
- 9月27日(GLEAT・名古屋):最後の前哨戦は小峠側が勝利
- 10月4日(ノア・代々木):リンダマンが来場し握手を求めるが、小峠が拒否
- 10月9日(GLEAT・後楽園):小峠がリンダマンを破り、G-REX王座を奪取。山村が挑戦表明
8月:小峠が挑戦表明、山村を退けてタイトル戦決定
東スポWEB(2026年8月30日)によると、小峠選手は、8月3日の新宿大会の6人タッグ戦で、王者リンダマン選手から直接3カウントを奪い、ベルトへの挑戦を表明しました。これに「待った」をかけたのが山村選手で、8月30日の横浜大会のメインで一騎打ちが組まれ、小峠選手がキルスイッチで勝利しました。リンダマン選手も挑戦を受諾し、10月9日の後楽園ホール大会でのタイトルマッチが決まりました。
同じ大会のセミファイナルでは、リンダマン選手が田村ハヤト選手と組み、ノアのモハメド ヨネ選手・Hi69選手組と対戦し、Hi69選手を原爆固めで下しています(東スポWEB、2026年8月31日)。
試合後のコメントスペースでは、リンダマン選手が「お前のその言葉の出なさが、お前の今の立ち位置だな!」と小峠選手をやり込め、「ベルトは持ち帰らせてねえけどな!」と宣言しました。
9月の前哨戦と、10月4日のノア代々木へのリンダマン来場
東スポWEB(2026年9月24日)によると、9月24日の五反田大会のメインの6人タッグ戦で、リンダマン選手が小峠選手から原爆固めで直接3カウントを奪いました。リンダマン選手が握手を求めると、小峠選手はその手を引いてキルスイッチを決め、リンダマン選手は「そこに愛はあるんか!」と叫んでいます。スポニチアネックスによると、9月27日の名古屋大会での最後の前哨戦は、小峠選手側が白星で締めました。
10月4日には、舞台がノアの国立代々木競技場第二体育館大会に移ります。東スポWEB(2026年10月4日)によると、ダークマッチでキルスイッチを決めて勝った小峠選手のもとに、ベルトを肩にかけたリンダマン選手が現れ、握手を求めましたが、小峠選手はこれを拒否。「お互いの団体の意地をかけて戦ってんのに、そいつとシェイクハンドで終わらそうなんて、やっぱり俺の生きてきた時代じゃ、ありえない」と語りました。GLEATの王者がノアの大会に姿を見せたことで、対抗戦は両団体のリングをまたぐ形になりました。
10月9日後楽園:G-REX王座がノアへ
10月9日、後楽園ホールで開かれた「GLEAT Ver.EX~GLEATvs強敵~」のメインイベントで、小峠選手がリンダマン選手を破り、G-REX王座を奪取しました。スポニチアネックスによると、試合は20分を超える激闘となり、“奥の手”のオーバーキルスイッチで決着しました。
試合後、小峠選手は握手を求める仕草からリンダマン選手をリング外へ落とし、GLEATの選手たちがリングになだれ込む騒ぎとなりました。小峠選手は「これはノアとGLEATの威信を懸けた対抗戦だって」と訴え、リングを降りました。続いて、山村武寛選手が次期挑戦者として名乗りを上げています。試合後の騒動は小峠篤司はなぜリンダマンを蹴り落とした?で、G-REX王座の歴史はG-REXがノアに流出!歴代王者と「至宝」の重みで、詳しく整理しています。
キーパーソン4人
小峠篤司(40):ノアのベテラン、得意技はキルスイッチ
日本語版Wikipediaによると、小峠篤司選手は1985年10月18日生まれ、大阪府出身です。2005年4月29日に大阪プロレスでデビューし、ノアの大阪大会などへの定期参戦を経て、2012年5月1日にノアに入団しました。ノアでは、GHCジュニアヘビー級タッグ王座を何度も獲得し、潮崎豪選手と組んでGHCタッグ王座も獲得しています。日本語版Wikipediaには、すでに「GLEAT G-REX王座(第9代)」と記載されています。
得意技はキルスイッチで、7月1日の有明大会、8月30日の横浜大会、10月4日の代々木大会でも勝利を決めています。10月9日のG-REX王座戦では、“奥の手”のオーバーキルスイッチで勝利しました。
対抗戦では一貫して「団体の威信を懸けた戦い」を強調し、握手を拒む姿勢を貫いてきました。一方で、G-REX王座については「ちゃんと敬意をもって輝かせてやる」と語っています(スポニチ)。
エル・リンダマン:G-REX初代王者、「愛」を掲げるGLEATの顔
英語版Wikipediaによると、エル・リンダマン選手は1995年生まれで、ドラゴンゲートでデビューし、OWE(オリエンタル・レスリング・エンターテインメント)を経て、GLEATに加わりました。2022年2月にG-REX王座の初代王者となり、2025年10月に2度目の戴冠を果たしています。
リンダマン選手が対抗戦で掲げてきたのが「愛」です。9月24日には、自分の思う愛とは、優しくて強くて懐が深く、プロレスを愛していることであり、「闘争心もプロレスへの愛だろ!」と語りました。10月9日に敗れたあとも、「最後に愛は勝つんだよ」とコメントしています(スポニチ)。
山村武寛:次期挑戦者、8月30日の雪辱へ
山村武寛選手は、GLEATに所属する選手で、英語版Wikipediaによると、ユニットは#StrongHeartsです。8月30日の横浜大会のメインで小峠選手に敗れました。
10月9日には、小峠選手が去ったあとにマイクを握り、真っ先にG-REX王座への挑戦を表明しました。東スポWEBによると、「愛の伝わる対抗戦よりシンプルなバチバチした熱い対抗戦で、いままでの悔しさ、憎しみ全て込めて」挑むと宣言し、スポニチアネックスによると「このGLEATがあったから山村武寛があるんだ」とも語って、最後は「GLEATしようぜ!」と大会を締めました。
田村ハヤト:清宮海斗との一騎打ちを要求
田村ハヤト選手は、GLEATに所属する選手で、英語版Wikipediaによると、ユニットはBulk Orchestraです。G-REX王座では、2023年12月30日に戴冠し、1回の戴冠で8回防衛した記録を持っています。2022年2月の初代王座決定トーナメントでは、決勝でリンダマン選手に敗れました。
対抗戦では、7月1日の8人タッグのあとに、清宮海斗選手との一騎打ちを要求しました。8月30日の横浜大会では、リンダマン選手と組んでチーム・ノアに勝利しています。
今後の注目カードと視聴方法
小峠対山村のG-REX戦はいつ?
もっとも注目されるのは、小峠選手と山村選手によるG-REX王座戦です。日程や会場は、今後GLEATから発表されます。
小峠選手はバックステージで「山村でもKAZMAでも誰でもええわ」とコメントしていて、山村選手のあとにも、GLEATの選手たちが次々と挑戦する展開も考えられます。正式な発表は、GLEATの公式サイトや公式SNSで確認してください。
田村ハヤト対清宮海斗は実現するか
7月1日に田村選手が要求した清宮選手とのシングルマッチが実現するかどうかも、今後の焦点です。
清宮選手は、9月から10月にかけてノアのシングルリーグ戦「N-1 VICTORY 2026」に出場し、プロレスTODAY(2026年9月28日)によると、Aブロックを首位で通過して、10月4日の代々木大会で、Bブロック代表のOZAWA選手との優勝決定戦に進みました。優勝決定戦ではOZAWA選手が清宮選手を破って優勝し、GHCヘビー級王座への挑戦権を手にしました(Fightful)。
試合を見る方法
ノアの大会は、プロレス動画配信サービス「WRESTLE UNIVERSE」で配信されています。WRESTLE UNIVERSEのノアのページには、10月15日の「LEGACY RISE 2026」や、11月9日に開幕する「NOAH Jr. GRAND PRIX 2」の生配信予定が掲載されています。料金や無料体験の有無は、サービスのページで確認してください。
GLEATの大会は、公式YouTubeチャンネルでほぼ全大会が無料配信されています(ローソンチケットのGLEATページ)。
まとめ
- ノア対GLEATの対抗戦は、2026年7月1日のGLEAT旗揚げ5周年大会での8人タッグマッチから本格化しました。ノアの選手がGLEATのリングに上がったのは、プレ旗揚げ戦以来でした。
- 8月に小峠篤司選手がG-REX王座への挑戦を表明し、9月の前哨戦、10月4日のノア代々木大会へのリンダマン選手の来場を経て、10月9日にG-REX王座がノアに渡りました。
- 次の焦点は、ベルト奪還を狙う山村武寛選手との王座戦と、田村ハヤト選手と清宮海斗選手の因縁の行方です。
関連記事
参考・出典
- OZAWA Wins 2026 NOAH N-1 Victory Tournament(Fightful)
- GLEAT(ローソンチケット)
- 【GLEAT】「次は1対1だ!」清宮海斗に激怒の田村ハヤトがNOAHとの抗争継続を宣言(プロレスTODAY、2026年7月2日)
- 【ノア】清宮海斗がAブロック首位通過!OZAWAとの『N-1VICTORY 2026』優勝決定戦へ(プロレスTODAY、2026年9月28日)
- 【GLEAT】ノア・小峠篤司 山村武寛を退け…王者エル・リンダマンに挑戦へ(東スポWEB、2026年8月30日)
- 【GLEAT】エル・リンダマン ノア・小峠篤司に〝先制口撃〟(東スポWEB、2026年8月31日)
- 【GLEAT】エル・リンダマンが小峠篤司とのV7戦を前に愛を叫ぶ(東スポWEB、2026年9月24日)
- 【ノア】小峠篤司がリンダマンに怒り 王座戦前に握手求められ(東スポWEB、2026年10月4日)
- 【GLEAT】小峠篤司がリンダマン破りG―REX奪取であわや乱闘も(東スポWEB、2026年10月9日)
- 【GLEAT】“NOAH”小峠篤司 リンダマン撃破で新王者に!(スポニチアネックス、Yahoo!ニュース、2026年10月9日)
- 小峠篤司(Wikipedia)
- Gleat(Wikipedia英語版)
- El Lindaman(Wikipedia英語版)
- PRO-WRESTLING NOAH(WRESTLE UNIVERSE)