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アジア大会

永原依弦・志治群青とは?スケボー男子パークで金と銅、15歳の中学生コンビの経歴と読み方


愛知・名古屋アジア大会のスケートボード男子パークで、15歳の中学生2人が表彰台に上がりました。金メダルの永原依弦選手と、銅メダルの志治群青選手です。ニュースで名前を見て、「なんて読むの?」「どんな選手?」と気になった方も多いのではないでしょうか。

名前はそれぞれ「ながはら・いづる」「しじ・ぐんじょう」と読みます。この記事では、2人が表彰台に上がった決勝の流れと「ゴールデンラン」と呼ばれるルールを解説し、それぞれの経歴を紹介します。あわせて、アジア大会の男子パークで日本がたどってきた歴史と、2028年ロサンゼルス五輪に向けた代表争いについても整理しました。

男子パーク決勝の結果

永原が88.96点で金、志治は銅

2026年9月25日、愛知県国際展示場でアジア大会のスケートボード男子パーク決勝が行われました。永原依弦選手(15、長野県)が88.96点で金メダル、志治群青選手(15、愛知県)が86.03点で銅メダルを獲得しています(中日新聞)。日本の中学生2人がそろって表彰台に上がりました。

日刊スポーツによると、永原選手は2回目のランで88.96点を出して首位に立ち、この得点が優勝スコアとなりました。志治選手も2回目に86.03点をマークし、2番手で最終ランに進んでいます。日本勢はワンツーの位置で最後のランを迎えましたが、最終的に志治選手は3位となりました。

銀メダルは、チャイニーズ・タイペイの辜泳諺選手で87.33点でした(TBS NEWS DIG)。TBS NEWS DIGによると、上位5人が進んだ4本目でも永原選手の得点を上回る選手は出ず、永原選手の優勝が決まりました。

同じ日に行われた女子パークでは、15歳の長谷川瑞穂選手が金メダル(「スケボー女子パークで長谷川瑞穂が金、日本は3連覇|世界ランク1位の15歳と、日本のスケボーが強い理由」)、岡本碧優選手が銅メダルを獲得しています(「岡本碧優の今は?東京五輪で泣き崩れた15歳が「笑顔で戻ってきた」アジア大会銅メダルまで」)。

決勝のルール:45秒のランを3回行い、上位5人が「ゴールデンラン」へ

パークは、すり鉢状のくぼみや曲面を組み合わせたコースを滑り、技の難しさや完成度などを評価して得点を競う種目です。

日刊スポーツによると、今大会の決勝は次のような方式で行われました。

  • 各選手が45秒間のランを3回ずつ行う
  • 3回のうちベストスコアの上位5選手が、4回目の試技「ゴールデンラン」に進む
  • 4回目を終えた時点での最高得点で順位を決める

「ゴールデンラン」は、上位選手だけに与えられる最後のチャンスです。3回目までに逆転を許していても、ゴールデンランで高得点を出せば順位を上げることができます。一方で、すでに上位にいる選手が点数を伸ばせなくても、それまでの最高得点は残ります。攻めて逆転を狙うのか、確実に滑るのか、選手ごとの判断も見どころの一つです。

志治は最終ランで転倒、担架で運ばれるも取材に応じる

日刊スポーツによると、予選を88.59点のトップで通過した志治選手は、決勝の4回目のランで、一度失敗した技にリベンジしようと壁に向かって高くジャンプしました。しかし背中側から落ち、仰向けのまま動けなくなりました。メディカルスタッフが駆けつけ、会場は一時騒然となり、志治選手は担架で運ばれています。

それでも志治選手は、その後の取材に応じました。「せっかく広いので、いろいろな場所を使わないと見栄えがしない。新しいパークでやることはいっぱいあるし、やっぱり楽しい」と、ひょうひょうと話していたといいます。けがの有無や程度など、詳しい状態は公表されていません。

永原依弦(いづる)とは

長野県出身の15歳、パリ五輪代表・永原悠路の弟

金メダルを獲得した永原依弦選手は、長野県の出身で、15歳です。

永原選手の兄は、2024年のパリ五輪にスケートボード男子パークの日本代表として出場した永原悠路(ゆうろ)選手です。JOCによると、悠路選手は2005年生まれです。長野放送によると、パリ五輪では予選の1回目に81.38点をマークしましたが、2回目、3回目は転倒し、15位で決勝進出を逃しました。

悠路選手はその後も国際大会で結果を残し、2025年6月には国際大会で2位に入っています(JOC)。

兄は杭州大会で銀。兄弟でつないだアジア大会のメダル

兄の悠路選手は、2023年に中国で開かれた杭州アジア大会(2022年大会)の男子パークで銀メダルを獲得しています。このときの金メダルは中国の陳曄選手で、日本の笹岡建介選手が銅メダルでした。

それから3年後の今大会で、弟の依弦選手が金メダルを獲得しました。依弦選手は中日新聞の取材に「あんまり実感がない。前回、お兄ちゃん(悠路さん)が銀メダルで今回は優勝するぞって思っていた。優勝できて良かった」と話しています。兄が届かなかった頂点に、弟が15歳で立ったことになります。

弟の優勝について兄がどのようにコメントしたかは、この記事の時点では確認できていません。

2025年の日本選手権で初優勝

日刊スポーツによると、依弦選手は2025年10月の日本選手権の男子パークで、志治選手を抑えて初優勝を果たしました。

日本選手権の優勝から1年足らずで、アジアの頂点にまで上り詰めたことになります。

志治群青(ぐんじょう)とは

愛知県出身の15歳、地元・愛知での開催

銅メダルを獲得した志治群青選手は、愛知県の出身で、15歳です。愛知県のスポーツ情報サイト「aispo!web」によると、2011年8月生まれで、4歳からスケートボードを始めました。2021年には、わずか10歳で日本選手権4位に入っています。

志治選手の練習環境は独特です。同サイトによると、倉庫を改装したスケートボードの練習場で、長い時は平日の放課後に5〜6時間練習しています。試合のない土日は関東へ出かけ、現地のスケートパークで1日中滑っているそうです。11歳のときから専属のコーチをつけず、独学で空中技を磨いてきたといいます。

志治選手は同サイトのインタビューで、「練習はあまり好きではないけど、でもスケボーにはずっと乗っていたい」と話しています。同サイトは、次のロサンゼルス五輪でのメダルも狙える位置にいる選手と紹介していました。

13歳で日本オープン優勝、日本選手権は準優勝

志治選手が全国区の注目を集めたのは、2025年4月の日本オープンです。この大会の男子パークで、13歳で初優勝を果たしました(日本経済新聞、日刊スポーツ)。同年10月の日本選手権では、永原選手に次ぐ準優勝でした。

今大会では予選を88.59点のトップで通過し、決勝でも2回目に86.03点をマークして銅メダルを獲得しました。国内大会で互いに優勝を争ってきた永原選手とともに、アジアの舞台でも表彰台に立ったことは、2人のライバル関係がお互いを高め合ってきた証しといえるでしょう。

2人の主な戦績を整理すると、次のとおりです。

  • 永原依弦:2025年10月 日本選手権優勝 → 2026年9月 アジア大会金メダル
  • 志治群青:2025年4月 日本オープン優勝(13歳)→ 2025年10月 日本選手権準優勝 → 2026年9月 アジア大会銅メダル

男子パークのアジア大会の歴史:笹岡建介の金から2大会ぶり

スケートボードがアジア大会で行われるようになったのは、2018年のジャカルタ・パレンバン大会からです。男子パークでは、この大会で日本の笹岡建介選手が金メダルを獲得しました。

2023年の杭州大会では、中国の陳曄選手が金メダル、永原悠路選手が銀メダル、笹岡建介選手が銅メダルでした。日本は2人がメダルを獲得したものの、金メダルは地元の中国に譲っています。

今回の愛知・名古屋大会で、永原依弦選手が金メダルを獲得しました。日本の男子パークの金メダルは、2018年の笹岡選手以来2大会ぶりです。

  • 2018年 ジャカルタ・パレンバン大会:金 笹岡建介(日本)
  • 2023年 杭州大会:金 陳曄(中国)、銀 永原悠路、銅 笹岡建介
  • 2026年 愛知・名古屋大会:金 永原依弦、銀 辜泳諺(チャイニーズ・タイペイ)、銅 志治群青

10代の選手が育ち、アジアの頂点を奪い返したことは、日本の男子パークの底上げを示す結果といえます。

ロス五輪に向けた男子パークの代表争い

2028年のロサンゼルス五輪でも、スケートボードは実施競技に含まれています。永原選手と志治選手は、ロス五輪の時点で17歳になる年齢で、ちょうど心身ともに伸び盛りの時期に大会を迎えます。

ただし、ロス五輪の出場権を獲得する方法や、日本代表の選考基準の詳細は、この記事の時点では確認できていません。

日本の男子パークでは、パリ五輪代表の永原悠路選手や、アジア大会で2度メダルを獲得した笹岡建介選手などが実績を重ねています。そこに永原依弦選手と志治群青選手が加わり、代表争いはさらに激しくなりそうです。兄弟で五輪代表の座を争う可能性もあります。

まとめ

永原依弦選手と志治群青選手について、この記事のポイントを整理します。

  • 名前の読み方は「ながはら・いづる」「しじ・ぐんじょう」。どちらも15歳の中学3年生
  • 永原選手は2回目の88.96点で金メダル。パリ五輪代表の永原悠路選手の弟で、兄が杭州大会で銀だったアジア大会で頂点に立った
  • 志治選手は予選1位通過から銅メダル。最終ランで転倒して担架で運ばれたが、その後は取材に応じた
  • 日本の男子パークの金メダルは、2018年の笹岡建介選手以来2大会ぶり

国内大会で優勝を争ってきた2人の中学生が、アジアの舞台でそろって表彰台に立ちました。2028年のロサンゼルス五輪に向けて、兄の悠路選手ら先輩たちとの代表争いにも注目が集まります。15歳コンビのこれからの成長を楽しみに見守りましょう。

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参考・出典