【追記:2026年10月4日】大会は10月4日に閉幕しました。日本は、全43競技に史上最多の932選手がエントリーし、金メダル83個、メダル総数269個を獲得し、いずれも過去最多で大会を終えました(日刊スポーツ、西日本新聞)。THE DIGESTによると、金メダルの数は、1966年バンコク大会の78個を上回りました。以下の本文は、9月28日時点の内容です。閉会式については、アジア大会閉会式にマツケンサンバ!、閉会式の放送・配信をご覧ください。
愛知・名古屋で開かれている第20回アジア競技大会で、日本のメダル数が9月28日終了時点で172個に達しました。「結局、日本は全部で何個取っているの?」「前回の杭州大会と比べて多いの?少ないの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。毎日のようにメダルのニュースが流れると、合計の数や国別の順位はかえって見えにくくなります。
この記事では、9月28日終了時点の日本の金・銀・銅の内訳、28日に獲得したメダルの一覧、そして2018年ジャカルタ大会や2023年杭州大会、前回の日本開催だった1994年広島大会との比較をまとめます。中国・韓国とのメダル数の差や、10月4日の閉会までに注目したい競技もあわせて整理しました。
日本のメダル獲得数(9月28日終了時点)
金41個、銀68個、銅63個、合計172個
中日新聞によると、日本のメダル数は9月28日終了時点で、金41個を含む172個です。Goal.com日本版の集計(9月28日23時36分時点)では、内訳は金41個、銀68個、銅63個です。27日終了時点では金37個、銀62個、銅58個の合計157個だったので、28日の1日だけで15個増えたことになります。
内訳を見ると、銀と銅が金を大きく上回っているのが今大会の日本の特徴です。金メダルの数では中国に大きく離されていますが、国別の順位では中国に次ぐ2位を守っています。大会は10月4日の閉会式まで続くため、172という数字はここからさらに増えていきます。
なお、メダル数は競技の結果確定や失格による順位の繰り上げなどで後から変わることがあります。最新の数字は、大会公式サイトやJOC(日本オリンピック委員会)の発表で確認するのが確実です。なお、JOCの「メダル・入賞者一覧」は、この記事の執筆時点では28日の結果がまだ反映されていませんでした。
28日に増えたメダル15個の一覧(金4・銀6・銅5)
9月28日に増えたメダルは、金4個、銀6個、銅5個の計15個です。報道で確認できたものを色別に整理すると、次のとおりです。
- 金メダル(4個):陸上 男子3000m障害 三浦龍司/陸上 男子1500m 飯澤千翔/自転車 BMXレース男子 中井飛馬/自転車 BMXレース女子 畠山紗英
- 銀メダル(6個):陸上 男子3000m障害 青木涼真/陸上 男子400mハードル 後藤大樹/陸上 女子5000m 田中希実/自転車 BMXレース男子 木内彪凱/アーティスティックスイミング チーム/卓球 女子ダブルス 張本美和・早田ひな
- 銅メダル(5個):陸上 男子1500m 森凪也/陸上 女子4×100mリレー/陸上 女子マラソン競歩 梅野倖子(繰り上げ)/バドミントン 女子ダブルス 岩永鈴・中西貴映
銅メダルは、報道で確認できたのは上の4個です。数字の上では28日にもう1個の銅メダルがあるとみられますが、どの競技かは確認できませんでした。バドミントンの岩永鈴選手・中西貴映選手は、女子ダブルス準決勝で韓国ペアに敗れて銅メダルとなりました(東京新聞、Goal.com日本版による)。28日は陸上競技で7個のメダルが集中し、「メダルラッシュ」の一日になりました。陸上の各種目の結果は「アジア大会の陸上がメダルラッシュ|三浦龍司が28年ぶりの金、飯澤千翔は40年ぶり、17歳の後藤大樹が銀 9月28日の結果まとめ」で、卓球女子ダブルスの決勝は「みわひな(張本美和・早田ひな)が銀メダル|中国ペアに0-4、第1ゲームは0-11 それでもペアを続ける理由と、ロス五輪で女子ダブルスが復活」で詳しく紹介しています。
28日の主なメダル
自転車BMXレースで金2個(中井飛馬は2大会連続、畠山紗英)、銀1個(木内彪凱)
28日は、名古屋競輪場のBMXレースコースで行われた自転車BMXレースで、日本勢が金2個・銀1個を獲得しました。前夜からの雨でコースの一部が滑りやすいコンディションの中、男子は中井飛馬選手が30秒103で優勝し、前回の杭州大会に続く2大会連続の金メダルを達成しました(東京新聞、JOCによる)。JOCによると、中井選手は予選の3レースすべてを1位で通過しています。
同じ男子決勝で木内彪凱選手が30秒583で2位に入り、日本勢のワンツーフィニッシュとなりました。木内選手はスタートで出遅れて一時4番手になりましたが、第1コーナーから2人を抜いて2位に上がりました。初めてのアジア大会で、JOCの記事では「初めてのアジア大会でワンツーフィニッシュができて本当に嬉しい」とコメントしています。中井選手は「このプレッシャーの中で勝ち切れたことは今後の大きなプラスになる」と話しました。
女子は畠山紗英選手が33秒401で金メダルを獲得しました。JOCによると、畠山選手は過去のアジア大会では転倒や直前のけがによる欠場で悔しい思いをしてきました。決勝ではスタートでゲートの板に当たって出遅れましたが、第2コーナーの手前で一気に前に出ました。畠山選手は「自国開催の舞台で金メダルを獲得し、家族や応援してくれた方々に最高の形で恩返しができて良かった」と話しています。女子決勝では西村寧々花選手も4位に入りました。
アーティスティックスイミングのチームは6大会連続の銀
アーティスティックスイミングのチーム種目(大会での種目名は混合チーム)では、日本が3種目合計821.7404点で銀メダルを獲得しました。優勝は857.5084点の中国、3位はカザフスタンです。日本のチーム種目の銀メダルは、これで6大会連続です(TBS NEWS DIGによる)。
日本のメンバーは相高花帆選手、藤井萌夏選手、比嘉もえ選手、石井小夏選手、川瀬由華選手、小林唄選手、佐藤友花選手、島田綾乃選手の8人です。前日のデュエットでも比嘉もえ選手と佐藤友花選手のペアが銀メダルを獲得しており、アーティスティックスイミングは2日続けて銀メダルとなりました。
マラソン競歩の梅野選手は繰り上げの銅
陸上の女子マラソン競歩に出場した梅野倖子選手は、レース当日は4位でした。ところが、1着でフィニッシュしたカザフスタンのヤスミナ・トクサンバエワ選手が、レースの翌日に失格となりました。月陸Onlineによると、失格の理由は世界陸連(WA)が定める靴底の厚さの規定(TR 5.2)を超えるシューズを着用していたためです。
レースは9月27日に行われ、大会の主催者が28日に失格を発表しました。この結果、2位だった中国の旦増曲宗選手が金、3位だった同じく中国の馬麗選手が銀に繰り上がり、4位の梅野倖子選手が銅メダルとなりました。5位だった矢来舞香選手も4位に繰り上がっています(月刊陸上競技による)。西スポWEB OTTO!の見出しでは、梅野選手が4位で涙を流したあと、翌日に銅メダルへ繰り上がったことが伝えられています。
競歩は歩型の違反による警告や失格が多い競技ですが、今回はシューズの規定違反という用具面での失格でした。「なぜ1位が失格になったの?」と疑問に思った方は、厚底シューズの靴底の厚さに世界陸連の上限があることを知っておくと、ニュースが理解しやすくなります。
過去のアジア大会の日本のメダル数との比較
2018年ジャカルタ大会、2023年杭州大会の日本のメダル数
直近2大会の日本のメダル数は、次のとおりです(英語版Wikipedia「Japan at the Asian Games」の集計、JOCによる)。
- 2018年ジャカルタ・パレンバン大会:金75個、銀56個、銅74個、合計205個(国別2位)
- 2023年杭州大会(第19回、2022年開催予定から延期):金52個、銀67個、銅69個、合計188個(国別2位)
9月28日終了時点の172個は、杭州大会の188個まであと16個、ジャカルタ大会の205個まではあと33個です。大会はまだ10月4日まで続き、サッカーやバレーボールなどの団体競技の決勝も控えているため、最終的にどこまで数字を伸ばせるかが注目されます。
一方で、金メダルの数に目を向けると、今大会は28日終了時点で41個です。ジャカルタ大会の75個、杭州大会の52個と比べると、ここからの上積みが必要な状況です。金メダルの数は、過去2大会の水準をまだ下回っています。
1994年広島大会(前回の日本開催)との比較
日本でアジア大会が開かれるのは、1994年の広島大会以来32年ぶりです。広島大会での日本のメダル数は、金64個、銀75個、銅79個の合計218個で、国別2位でした。英語版Wikipediaの集計では、この218個が日本のアジア大会でのメダル総数として最も多い数字です。なお、金メダルの最多は1966年バンコク大会の78個、2番目が2018年ジャカルタ大会の75個です(JOCによる)。
28日終了時点の172個は、広島大会の218個まであと46個です。同じ「地元開催」の大会として、過去最多の218個にどこまで迫れるかは、大会終盤の見どころの一つです。ただし、実施競技や種目数は大会ごとに異なるため、メダルの数だけで単純に比較できない点には注意が必要です。
なお、参考として1998年バンコク大会以降の日本のメダル総数を見ると、181個(1998年)、190個(2002年)、198個(2006年)、216個(2010年)、200個(2014年)と推移しています。日本は2000年代以降、合計で180〜220個前後の水準を保ってきました。
国別のメダル数ランキング
中国、韓国との比較
国別のメダル数では、中国が大きくリードし、日本が2位、韓国が3位という構図が続いています。Goal.com日本版がまとめた9月28日23時36分時点の数字は、次のとおりです。
- 1位 中国:金132個、銀53個、銅45個、合計230個
- 2位 日本:金41個、銀68個、銅63個、合計172個
- 3位 韓国:金21個、銀26個、銅43個、合計90個
- 4位 ウズベキスタン:金12個、銀17個、銅13個、合計42個
日本と中国の差は、金メダルの数で91個、合計で58個です。一方、日本と韓国の差は、金メダルで20個、合計で82個あります。銀メダルと銅メダルでは、日本は中国を上回っています。
残りの日程で注目の競技
山口茜のバドミントン女子シングルス決勝、男子バレー、サッカー決勝など
大会終盤で最も注目されるのが、バドミントン女子シングルスの山口茜選手です。TBS NEWS DIGによると、山口選手は日本勢として28年ぶりに女子シングルスの決勝に進出しました。4度目のアジア大会で、シングルスでは初めて銀メダル以上が確定しています。Goal.com日本版によると、決勝は9月29日で、韓国のアン・セヨン選手と対戦します。
男子バレーボールは、Goal.com日本版の日程表によると、準々決勝が10月1日、準決勝が10月2日、決勝が10月3日の予定です。石川祐希選手を招集しなかったメンバー構成で、どこまで勝ち上がれるかが注目されます。
サッカー男子(U-21日本代表)は、準々決勝で北朝鮮に1-0で勝利し、準決勝に進みました。Goal.com日本版によると、準決勝は9月30日にウズベキスタンと対戦し、決勝と3位決定戦は10月3日に行われる予定です。
このほか陸上競技では、29日に女子800m決勝(久保凛選手、塩見綾乃選手)と男子4×400mリレー決勝が行われます。JOCの日程によると、10月4日の閉会式当日にも、馬術の障害馬術個人でメダルが決まる予定です。
まとめ
アジア大会の日本のメダル数は、9月28日終了時点で金41個、銀68個、銅63個の合計172個です。28日だけで15個のメダルを獲得し、陸上の三浦龍司選手・飯澤千翔選手、BMXの中井飛馬選手・畠山紗英選手が金メダルを手にしました。
過去の大会と比べると、2023年杭州大会の188個まであと16個、2018年ジャカルタ大会の205個まであと33個、前回の日本開催だった1994年広島大会の218個まではあと46個です。国別では中国に次ぐ2位を守っており、3位の韓国とは合計で82個の差がついています。
大会は10月4日まで続き、山口茜選手のバドミントン女子シングルス決勝、男子バレー、サッカーの決勝など、メダルに直結する試合がまだ残っています。日本のメダル数は日ごとに変わるため、最新の数字は大会公式サイトやJOCの発表もあわせてチェックしてみてください。
大会の閉会式(10月4日)でのフィナーレや、SNSの反応は、アジア大会閉会式にマツケンサンバ!松平健が登場した理由と、SNSの反応まとめで整理しています。
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参考・出典
- 日本のメダル数、金41個を含む172個に 愛知・名古屋アジア大会|中日新聞Web
- アジア大会2026メダルランキング・国別順位表|Goal.com 日本
- メダル・入賞者一覧|愛知・名古屋アジア大会|JOC
- 更新なるか!日本最多金メダル獲得数!|JOC
- Japan at the Asian Games - Wikipedia
- BMXレーシングで日本勢がメダルラッシュ!男子は中井・木内がワンツー、女子は畠山が金メダル獲得|JOC
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